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□『ガールズ&パンツァー 劇場版』

□『ガールズ&パンツァー 劇場版』2015(Blu-ray)
 戦車道全国高校生大会に優勝し、廃校を免れた大洗女子学園。平穏な生活を送るみほたちだったが、文科省は突然「それは口約束だ」と撤回し、再び廃校の危機に陥る。生徒会長の杏は交渉の末、文科省から「大学選抜チームに勝てば、廃校撤回」という誓約書を取りつける。みほたちは、天才少女・愛里寿率いる選抜チームと戦うこととなる。(監督:水島努 声の出演:渕上舞、茅野愛衣、尾崎真実、中上育実、井口裕香、他)



 今頃になって、テレビ版を全話見まして──ということで、劇場版も見ました。
 面白いのですが、正直言って自分がガルパンの魅力をちゃんとわかっているのかというのは疑問だ。戦車、わかんないからね(´ω`;)。
 見たことない人のために説明をすると、このガルパンの世界というのは、「戦車道」というものが存在する世界なのですね。華道や茶道などと並べられる「乙女のたしなみ」として非常にさかんに行われており、この映画版では「プロリーグの設立」も計画されている。柔道や剣道みたいに考えるとわかりやすい。
「戦車道」というのは、年代物の本物の戦車に女性が乗り込み、実際に戦ってその勝ち負けを競うというものです。しかも、大洗女子学園があるのは、「学園艦」という空母の上なんです(それについての説明は一つもなし)。そういう設定であっても、戦車道はあくまでもスポーツであり、安全面に配慮された実弾(!)を使用する武道(しかも必修授業)というもの。ストーリーはスポ根ものに近い。
 とはいえ、テレビ版のストーリーは、ある理由から戦車道をやめた主人公・西住みほが大洗女子学園で再び戦車道にかかわることになり、初心者たちを引っ張っていくことから、自分らしい「戦車道」に気づいていく、という物語。なので、ゴリゴリのスポ根ドラマではありません。乗るのも普通の女子高生たちなので、マッチョな体力よりも知性で勝負。性格の悪い子が話をかき回したり、足を引っ張ったりしないのもいい。戦う時は裏をかいたり、罠をかけたりもするけど、それはあくまでも「作戦」なので、勝敗が決まれば互いを称えます。
 見ていると、だんだんと「戦車道……やってみたい」と思ってくるのが不思議。しかし実際にやったら、まず耳がおかしくなるだろうし、戦車が通ったあとはどこもボコボコになってしまうだろうし、移動も大変だし──となっちゃう。そういう煩雑なところはすべて省略してあって、すごくファンタジーというか、SFのような設定なんですよね。フィクションの中でしか描けない世界というのはアニメでは当然よく出てきますが、これだけ極端でありながら日常性も確保しているというのは面白い。
 テレビ版は、普通の女子高生たちの日常と戦車が徐々に融合していくという不思議なお話だったのですが、劇場版ではほぼ試合がみっちりと描かれます。冒頭のエキシビジョンマッチから、メインの大学選抜チームとの試合まで。構成はシンプル。あとのない女の子たちと、それを助けようとする女の子たち、そして、大人の事情と戦車道流派(があるんですよ)を賭けた戦い。
 面白いのですが、とにかく魅力を伝えるには説明が難しく、見ないとわからないという……。「バーンって言ってドカーンってなって」みたいにしか試合シーンも伝えられないしな(´・ω・`)。
 ガルパン好きな人って「ガルパンはいいぞ」としか言わないな、と思っていたのですが(若干偏見入り(´ω`;))、確かにそれしか言えないね……。
 戦車が実際に第二次大戦までに使われた or 開発されたものであるとか、実弾を使用しているなど、モヤモヤを感じる箇所もあると思うのですが、基本的にはさわやかなスポ根ものであり、心地良い後味が得られる作品です。アニメの『ハイキュー!!』や『ガンダムビルドファイターズ』などがお好きな方におすすめします。とにかく、悪い子が一人も出てこないのがいい! もうほんと、バカな性悪キャラで話を回されるのってほんっと嫌いなのよね(-ω-;)。そういうのに頼らず話を作ってるっていうのだけで、好感度大ですよ。
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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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