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□『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』"Rogue One: A Star Wars Story" 2016(12/16公開)
『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の少し前。帝国軍に捕らえられていたジン・アーソは、反乱軍によって助け出される。彼女の父で天才科学者ゲイレン・アーソに関する重要な情報のため、ジンはあるミッションに参加することになる。彼女と反乱軍の将校キャシアン・アンドーは、情報を握るソウ・ゲレラに接触するため、砂漠の星ジェダへ向かう。(監督:ギャレス・エドワーズ 出演:フェリシティ・ジョーンズ、ディエゴ・ルナ、ドニー・イェン、フォレスト・ウィテカー、マッツ・ミケルセン、他)



『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』のオープニングに流れるあらすじに書かれていたことを映画化した作品です。これの10分前(!)までの物語だそう。
 正直、始まってしばらくはちょっと話が錯綜していてわかりにくく、「このまんまの展開だったら、あまり期待できないなあ(´-ω-`)」と思ったのでした。しかし、「ローグ・ワン」の面々が集まり、ジンの父ゲイレンが作ったデス・スターの設計図を手に入れるため出撃すると、嘘のように面白くなっていく! 「前半はちょっともたつくけど、我慢して見て(゚д゚)!」と言いたい。
「ローグ」という言葉は、ロマ本読みにはなじみのあるものです。ヒストリカルロマンスだと主に「放蕩者」「ならず者」という意味が多いよね。weblioによれば、名詞としては「悪党、ごろつき、悪漢」など、形容詞としては「はぐれ」「一匹狼」の意味もあり。主人公のジンは幼い頃に両親と引き離され、親代わりだったソウ・ゲレラとも袂を分かっている「一匹狼」であり、キャシアンは反乱軍情報将校として汚い仕事に手を染め続けてきた「ならず者」であり、ジェダで出会う破壊された寺院の守護者であったチアルートとベイズ、帝国軍から亡命したパイロットのボーディー、そして帝国軍のドロイドだったK-2SOは「はぐれ者」であり──それぞれが「ローグ」なのよね。その面々がまとまらない反乱軍の反対を押し切って、「希望」の一片である設計図の奪取に挑む時、コールサインとしてとっさに選んだのが「ローグ・ワン」。熱い展開です。
 そして見ているうちに気づく。設計図を盗み出し、レイア姫に渡すというストーリーは充分わかりきっているのに、彼らの名前は、エピソード4以降に出てこないということを。
 そんなことディープなスター・ウォーズファンならわかってたことなんだろうけど、見てて気づいた私は、けっこうショックを受けてしまった。『スター・ウォーズ』はタイトルどおり戦争の話なんだ、と改めて思うと、デス・スターで破壊される星が、今現在誰も助けに行けないアレッポの惨状と重なって、涙が出てしまった。
 最近の映画は続編作る気まんまんなラストになることが多いので、絶対にそんなふうにはならない展開でキッパリかっちり終わったことがかえって新鮮というか、悲しいラストなのに本当にエピソード4へつながる「新たなる希望」があるのが、そして名も無き戦士たちをこんなふうに描いてくれることに、なんだか感動してしまった──。
 さらに、デス・スターがどうしてあんなにやわなのか(´ω`;)、という謎も解けた気分。ジンのお父さんがやったことが結局帝国軍に知られなかったから、その後のエピソード4〜6があった、とも言える。「帝国軍って何度同じことしてんだよ(´д`;)」って思ってたからなあ。
 なんかでも、これを見るとエピソード7が微妙に思えてくる(面白さに関しては別よ)……。人間は、何度同じことを、同じ犠牲をくり返すのか。リアルであるとも言えるんだけど、やっぱり悲しいなあ(つД`)……。
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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
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