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●『メイフェアのおかしな後見人 あるいは侯爵の結婚騒動』M・C・ビートン

●『メイフェアのおかしな後見人 あるいは侯爵の結婚騒動』M・C・ビートン(ラズベリーブックス)
 メイフェアのクラージズ通り67番地の屋敷は「呪われている」と評判だ。だが、今シーズンも新たな借り主が現れた。田舎に住む双子の令嬢の後見人ハリエット──令嬢たちとさほど歳は変わらないが、彼女たちの亡くなった父親がハリエットを後見人に指名したのだ。ハリエットは双子を貴族と結婚させるため、慣れない社交界で奮闘をするが──。("The Wicked Goodmother" by M. C. Beaton,1987)
・〈メイフェアの不運な屋敷〉シリーズ



 結局、続きを読んでしまったー(´∀ `;)。
 今回は長編でした。全6作品だから、あと3つかー。全部読めるといいなあ(´・ω・`)。
 お屋敷常勤の8人の使用人たちが活躍するシリーズの第3作です(『メイフェアの不運な花嫁』に1作目2作目の中編収録)。主人公カップルのロマンスだけでなく、使用人たちそれぞれのエピソードも楽しく、雇い主であるヒロイン・ハリエットのために奮闘する姿がお話を盛り上げます。
 今回は特に皿洗い係(スカラリーメイド)リジーの成長が著しい。感受性豊かで勇敢な彼女は、ハリエットに字を教えてもらい、聡明であることもわかってきます。
 ハリエットは身寄りのない善良な女性なので、生前世話になった双子の亡父の遺言どおり、二人にいい縁談を世話してあげようとがんばります。でも、実は双子の性格は最悪で、ハリエットに対し利用できる間は礼儀正しく本心を隠し、自分たちの不利になったり用済みであると判断した場合は、容赦なく陥れようとします。手助けする奴もちゃんといたりするのがまさに「憎まれっ子世にはばかる」という図式。
 ヒーローのハンティンドン侯爵は、前妻がこの双子みたいな性格の女だったせいで、善良そうに見えても本性はわからないと決めつけ、ハリエットの窮地にうまく立ち回ることができないという状況に追い込まれます。結局、活躍したのは使用人たち。でも、ここがこのシリーズの面白いところだよね。ゴシップの瞬発力を知り尽くした彼らが、一夜のうちにハリエットと双子の立場を逆転させるところに溜飲が下がる。うまくいかなくなった二人の間を取り持つのも、もちろん使用人たちです。
 それにしても女を見る目ない男のダメダメな勘違い、というのはロマンスの定番ですけど、何度読んでも腹立つわ〜(# ゚Д゚)。執事のレインバードの方がずっといい男に見えちゃう。いや、実際にとても優秀なので、使用人という立場が気の毒になってくるんだよね。ああ、ほんとに8人がみんな幸せになってくれるといいんだけどなー──と思いながら、続きを待つ。
(★★★★)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : ヒストリカル ラズベリーブックス ★★★★ シリーズ

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    プロフィール

    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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