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2017 · 02 · 13 (Mon) 16:35

▼『真夜中の探訪』リサ・マリー・ライス

▼『真夜中の探訪』リサ・マリー・ライス(扶桑社ロマンス)
『真夜中の探訪』─ジャッコは恋人ローレンから妊娠を告げられて、激しく動揺してしまう。自分の生い立ちや薬物中毒の母親、そして誰かもわからぬ父親のことを考えると、子供を持つことが怖くなったのだ。ジャッコは自分が何者なのかを探るため、生まれ故郷へ向かう。
『真夜中の影』─目の手術に成功したアレグラは、夫のコワルスキとギリシャのリゾート島に滞在していた。視力は回復していたが、最近不穏な影が視界に現れるようになり、アレグラは不安に苛まれていた。
・〈ミッドナイト〉シリーズスピンオフ

〈ミッドナイト〉シリーズ第4作『真夜中の復讐』カップルが結婚を決意するまでの中編(短めな長編?)表題作("Midnight Quest" by Lisa Marie Rice, 2016)と、第3作『真夜中の天使』カップル結婚後の短編『真夜中の影』("Midnight Shadows" 2013)の二編を収めたスピンオフです。
『真夜中の影』はほんとに短くて、すごくオマケっぽい……。ちょっと物足りないけど、アレグラの最後のセリフはよかった。うーん、どうせなら発表してすぐに読みたかったけど、それは自分の英語力の問題ですな(´・ω・`)。
『真夜中の探訪』はなかなか読み応えあったけど、最近のリサマリの傾向として、いいところと悪いところの差が大きすぎるんだよなあ(´д`;)。もはやお約束と化したASIを大絶賛するところとか、結局は『真夜中の復讐』を全部説明(つまりネタバレ)しているところとか、「読まなくてもよくね(゚д゚)?」みたいな部分があるという……。シリーズを知らない人への配慮なので、しょうがないとわかりつつも(*´・ω・`)(´・ω・`*)ネー
 けど、ジャッコが自分のルーツを探る旅はすごくよかった。あらすじには「生まれ故郷へ」と書きましたけど、ほんとはこの前に母親の実家へ行くエピソードがある。フェリシティ(『真夜中の約束』のヒロインで天才ハッカー。超便利キャラにされてるな(´ω`;))が探り出してくれた祖父の遺言を聞くため弁護士に会って、実家の農場へ行くんだけど、これが実に切なくて感動的だった。そのあと、生まれ故郷で世話になった保安官に会いに行くシーンもいい。
 で、父親が誰かって話からなぜか麻薬組織壊滅!? って方向に転がっていくんだけど、ちょっとこれにひっかかりを感じてしまった。いや、別にジャッコがいいっていうんならいいし、こういう「終わりよければすべてよし」でも特に不満はないんですけど、顛末を聞かされた第三者の私が感じたモヤモヤはどうしたらいいのかしら? ──という系にまとまってしまったもので。
 そんなものをズルズルひきずらないくらい、ジャッコはローレンと幸せなんだ! というのは理屈では充分わかるし、私みたいに感じない人もいると思うので、いいんです……いいんですよ……。
 ということで、すごくいいところもあるんだけど、全体的にはいつもこんな評価で落ち着くんだよなあ。
(★★★☆)

最終更新日 : 2017-02-13

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