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□『ゴースト・イン・ザ・シェル』

『ゴースト・イン・ザ・シェル』"Ghost in the Shell" 2017(4/7公開)
 ネットに直接アクセスをし、人々が自分の身体を義体(サイボーグ)化することを選択できる近未来。脳以外はすべて義体化された少佐率いる公安9課は、サイバー犯罪やテロ行為を取り締まる。大手ロボット企業ハンカ社の技術者が殺害された事件を追っていくうちに、少佐は自分の記憶に疑問を持っていく。(監督:ルパート・サンダース 出演:スカーレット・ヨハンソン、ピルー・アスベック、ジュリエット・ビノシュ、チン・ハン、北野武、他)



 私、原作のマンガはパラパラとしか読んでいないし、押井守監督によるアニメ映画は見てますけど、テレビシリーズは見ていない。映画も公開した当時に劇場で見たきりなので、ほとんど『攻殻機動隊』を知らないも同然の人間です。ただし家族はファンで、見たがったので一緒に行ってきました。
 ほぼ知らない人間の感想としては、

「けっこうありきたりな話になっちゃってるな」

 でした。特に、ヒロインの少佐が自分の記憶に疑問を持ち、本当の自分の記憶を取り戻そうとするところ。盛大な既視感。わかりやすいし、私としても好きな展開ではあるのだけれど、使いようによっては本当に安っぽく陳腐になる題材。
 家族に言わせると、

「あんな自分探しなんて、原作にもアニメにもない(゚д゚)!」

 と大変ご立腹。(少なくとも原作の最初の方はそうなってるみたいです)
 おそらくよかれと思って入れた部分が、よりつまらなくさせてるとは(´д`;)。
 思い入れがないので、実写化に対しての不満などは特にないのは別にいい。しかしその分冷静に見ると、神経とネットを直接つないだり、人や機械の中に「ダイブ」して情報を取り出すといった設定はもうすでにいろいろな映画などで使われ(原作やアニメの段階でもそうなんだけどね)、新鮮味はない──と思われるんだろうなあ、と感じました。
『ジョン・カーター』もそうだったよね。これの原作『火星のプリンセス』を実写化したいと望んでも不可能だったから、インスパイアされた物をたくさんの人が製作したのち、やっと原作を実写化したら、なんと新鮮味が薄くなってしまった! という……。「前のは全部これが元なのに(゚Д゚)!」と嘆いても、こりゃタイミングの問題なのでどうにもなりませんよね……。
 唯一よかった、と思ったのは、北野武の雰囲気だけかなあ。セリフは日本語なのに聞きにくかったんですが、後半の反撃シーンでの立ち居振る舞いが完全にヤバいヤクザのおっさんで、短いシーンながらも狂気がありました。立ってるだけでマフィアに見えるロバート・デニーロと共演してほしい。二人でおっかなく立っててほしい。
 評価はそこら辺だけオマケしました。声高に「つまんない」と言うほどでもなく……「まあまあ」ってしか言えないみたいな微妙さがある作品だった。押井守のを見直そうかね。
(★★★)
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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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