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□『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』

『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』"The Mummy" 2017(7/28公開)
 古代エジプト。父に息子が生まれたため王位継承権を失った王女アマネットは、死の神セトに魂を売り、一族を亡き者にする。神官たちは彼女をエジプトから遠く離れた場所に封印する。そして現代のイラク。米軍軍曹のニック・モートンは、偶然にその遺跡を発見し、アマネットの棺の封印を解いてしまう。(監督:アレックス・カーツマン 出演:トム・クルーズ、アナベル・ウォーリス、ソフィア・ブテラ、ラッセル・クロウ、他)



 ううむ……なんとも微妙な映画でした(´д`;)。
 これは、ユニバーサルが「ダーク・ユニバース」と銘打ち、かつて大ヒットしたモンスター映画を現代に甦らせ、なおかつマーベル・シネマティック・ユニバースのように共有する物語世界を作ろうとしたプロジェクトの第一作になるんですが──とにかく「地味」のひとことに尽きる。地味だから、トム・クルーズを主演にしたんだな、というのがよくわかる。じゃなきゃ人が集まらない(´・ω・`)。
 とはいえ、見に行った時の劇場には、私たちと同年代かそれ以上の人ばかりで、若い人はいなかった……。トム・クルーズのファン自体、若い人がいないってことか? 日本ではそうかもね……。申し訳ないが、若い人もたくさん見に来るMCUと比べると、ちょっと寂しい。モンスターバースの方がよほど盛り上がってるよね(´ω`;)。
 トム・クルーズの役自体も、私はちょっと入り込めなかった。いいかげんでクズなキャラで、遺跡を荒らして盗掘品を売ったり、軍の規定からはずれまくったりしている。そのせいで邪悪なミイラの王女アマネットを甦らせ、死の神セトのための肉体として捧げられようとしてしまうのです。
「クズなんだから、そういう人生も一興じゃないっすか」とつい思ってしまいました。普通のクズならすぐに流されてしまいそうだけど、それがなかなかそうならないところが、考古学者ジェニーが言う「あなたには善き心がある」みたいなものなのかしら、と思うんだけど、割と「どっちでもいい」みたいに思っちゃって感情移入できず。
 結局最後は、「モンスターと戦うためにはモンスターが必要なのかもしれない」とジキル博士(ラッセル・クロウ)が言うように、トム・クルーズ自らセトの剣を胸に刺し、アマネットを倒す。
 つまり、トム・クルーズがモンスターになっちゃった! という映画なのですが、なんだろうかこの、ワクワクしなさ感は(´Д`;)! 死の神セトになったってことなんだろうけど、はっきり言って「誰それ?」ですよ。終わったあと「結局、なんになったの?(´・ω・`)」と素で訊いたくらいだよ!
 いや、わかりますよ。わかってますけど、地味すぎて不安になるほどなんだよ! トム・クルーズで底上げできないくらい地味じゃないですか!
 どうせなるなら、フランケンシュタインやドラキュラや狼男というビッグネームになぜしなかったのか。
 ところが。

「このあと、トム・クルーズがフランケンシュタインやドラキュラや狼男と戦うの? そういうことなの?」

 というようなことを家族と話していたら、突如家族が「(゚Д゚)!」という顔をして、

「これは、トム・クルーズが『怪物くん』になったってことじゃないの!?」

 と言った時は、目からウロコが落ちた気分だった。

「そうか! 彼らを引き連れて一緒に戦うんだ(゚д゚)! 怪物ランドの王子だからな!」

 怪物くんみたいな立ち位置というなら、すごくわかりやすい! 藤子不二雄A氏すごい! ダーク・ユニバースを先取りしてた!
 ……と、勝手に補完(妄想)しても、映画の出来を左右するもんではありませんが、「トム・クルーズ、怪物くんになるの巻」みたいに思うと、あまり腹が立たないし、先もちょっと気になるなあ、と思った次第です。
 ちなみに前回リメイクの『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』は大好きです。見直したくなったな!
(★★★)
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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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