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□『スパイダーマン:ホームカミング』

『スパイダーマン:ホームカミング』"Spider-Man: Homecoming" 2017(8/11公開)
 ニューヨークでのアベンジャーズとチタウリの戦い後、廃品回収会社を営むトゥームスはチタウリの技術を盗んだ武器を開発し、裏取引をしていた。その5年後、アイアンマン/トニー・スタークに誘われシビル・ウォーへ参加したスパイダーマン/ピーター・パーカーは、アベンジャーズに入ることを夢見て日々がんばっていたが、トニーからの連絡はない。(監督:ジョン・ワッツ 出演:トム・ホランド、マイケル・キートン、ジョン・ファヴロー、マリサ・トメイ、ロバート・ダウニー・Jr、他)



 スパイダーマンの映画(あくまでも映画ね)は、初代のサム・ライミ版からすべて見ていますが、今回ので一番気になったのは、「どこから始まるのか」ということ。
 前作の2シリーズは、蜘蛛に噛まれ、超人的な力を手に入れて調子に乗り、父親替わりのベンおじさんを自分のせいで死なせてしまい、そこからヒーローとしての自覚が生まれる、という基本的な設定を描いてから始まったので、「大いなる力には大いなる責任が伴う」という理念が全体を覆っていたわけです。そうなると、ベンおじさんの死に常に責任を感じているピーター・パーカーには、大なり小なり切なさが漂う。サム・ライミ版は他にもいろいろピーターのつらい状況を描いているので、かなりシリアスです。『アメイジング・スパイダーマン』の方だとピーターのキャラ自体がチャラい感じなんですが、それでも高校生にしては重いと思えることも出てくる。もちろん個人の感想ですし、両シリーズとも面白いですよ! 特にサム・ライミ版は大好きです。トビー・マグワイアが高校生に見えないんだけどね(´∀ `;)!
 しかし今回の「ホームカミング」は、驚くべきことにベンおじさんの部分をばっさりカット! 蜘蛛に噛まれたことも友だちにちょこっと説明して終わり! 「もうみんな知ってるから、別にいいよね(´∀ `)!」という感じ。「5年ぶり3回目」のベンおじさんの死が描かれると思っていたら! そして、雰囲気がとても明るい。前シリーズのような切なさがなく、普通の(敵にならない)友だちもいるし、ちょっといじる奴はいるけど概ね高校生活をエンジョイしており、本人はとにかくアベンジャーズに入りたくてがんばっている。
 そうなんですよ。トニー・スタークに誘われてシビル・ウォーに参加したあとから始まるから、その前までのことは全部カットされているんですよね。
 そこまで考えて、はたと気づく。ピーターがあんなに明るいのは、「アベンジャーズに参加できるかも」という希望のおかげだと。その前までは、きっと彼なりにベンおじさんのことを引きずっていたはず。でも、アベンジャーズに参加できたら、「大いなる力には大いなる責任が伴う」(この言葉も出てこない)と言って死んだベンおじさんにやっと顔向けができる、と思ったに違いない。それで元気いっぱいになって、とにかくがむしゃらにがんばってたんじゃないかな、と。
 それでもまだ15歳の子供(トム・ホランドがすごく初々しくて、やっと「まだ高校生」みたいに見られたよ(´д`;))ですから、視野が狭くなって空回りもする。「学校なんか行ってる場合じゃないんだよ、アベンジャーズに入るんだから!」みたいなことも言っちゃう。おばちゃんは「いや、せっかく頭いいんだから、高校どころか大学にも行った方がいいぞ。たとえアベンジャーズに入るにしても」と思ってしまうわけです。
 そこに、バルチャー(トゥームス)という敵が現れるわけです。このヴィラン、キャラの造形もいいし、演じたマイケル・キートンも素晴らしかった。マイケル・キートンといえば、私の世代では『バットマン』のブルース・ウェインですから。そして『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』もある。満を持してのヴィランという感じです。アメコミじゃないけど、『ロボコップ』のリブートで悪役もやってて、それとも混じる〜。
 彼が悪事に手を染めた経緯や優れた頭脳、彼の正体をピーターが知るシーンで見せる表情の迫力や怖さ──重厚感、存在感、魅力などあらゆる面で文句なしのヴィランです。矛盾しているキャラなんだけど、演技力があるから説得力が増すんだろうなー。
『シビルウォー』にも出てきたけど、メイおばさんが若返っているというか、今までは「おばさん」というより「おばあさん」だったのが美熟女になってた。そして、演じるマリサ・トメイと私は同い年ですよ……。だから、ベンおじさんを誰が演るのかけっこう気になっていたけど、ほんとまったく出てこなかったな……。
 そのかわりに、トニー・スタークが前面に出ていたのでしょう。しかし、トニーはダメな大人なのです(´∀ `;)。ベンおじさん、ましてやお父さんのかわりなんてできっこない。でも、ピーターの憧れの存在になるっていうのはわかる。ピーターはまだ子供だからね。
 けど彼は、トニーよりも大人の選択をする。そういう少年ゆえの賢さも顔に出ていて、トム・ホランドのピーターはとってもよかったなー。(いや、前の二人も賢い顔してましたけど、少年には見えなかったんでね……)
(★★★★☆)
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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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