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□『ダンケルク』

『ダンケルク』"Dunkirk" 2017(9/5試写会 9/9公開)
 1940年5月26日、フランス。北端の海岸ダンケルクに、イギリス、フランスの兵士およそ40万人がドイツ軍によって追い詰められていた。彼らを海から撤退させるため、ダイナモ作戦が開始される。イギリスからは船を持つ一般人たちが兵士たちを救いにやってくる。英空軍は空から援護をするが──。(監督:クリストファー・ノーラン 出演:フィオン・ホワイトヘッド、ハリー・スタイルズ、ケネス・ブラナー、マーク・ライランス、トム・ハーディ、他)



 試写会で見てきましたヽ(´ω`)ノ
 しかも、いつも行く映画館のIMAX試写! あんなにたくさんの人がIMAXシアターの前方に座ってるのって初めて見たかも(後ろの方が見やすいからね)。
 この映画、クリストファー・ノーラン監督作品にしては、とても短い。たいてい2時間半超えなのに。試写状には確か1時間43分と書いてあった(1時間46分という表記も)。「珍しいな〜」と思いながら見始めたら、こんな──こんな映画、2時間半も見られるかあ(゚д゚)! という内容でした。
 何しろ緊迫感がものすごいのです。若い英国兵がひたすら救出されるのを待つ海岸、ドイツの爆撃機から救出船を守るために出撃した英空軍パイロット、そして民間人が自船でダンケルクへ救出に向かうという三つのパートが錯綜するんですけれど、一つとして気が抜けない展開なのです。追い詰められた若い兵士たちは、目の前で船が沈んでいくのを見たり、ドイツ軍爆撃機の攻撃から逃げ惑う。英空軍パイロットは、帰る燃料があるかないかわからない状態で飛び、ギリギリの空中戦を続ける。そして民間船に乗る人たちにもそれぞれの事情があり、小さな船の中でもトラブルは起こる。容赦のない展開で、特に爆撃機内や浜辺への攻撃には、音響のいいIMAXならではの全身に響く振動と絶え間ない爆撃音に、言葉にならない恐怖を感じました。顔がずっと歪みっぱなしで、こんなの二時間半も見ていたら具合悪くなりますよ(´ω`;)。約100分くらいでも、充分疲れた。『スノーグース』のことに思いを馳せる余裕など、まったくありませんでしたよ(´Д`;)!
 短くシンプルな物語なんだけど、けっこう時間軸は錯綜している。浜辺の兵士たち、パイロット、民間船それぞれに与えられた時間はバラバラで、視点が変わるたびに昼間だったり夜だったりして、同時進行じゃないんだよね。ただ、そのバラバラだった構成がラストには一つのシーンになる。終わりが見えてきて、ようやく私たち観客もホッと息をつけるようになる。
 撤退の物語なので、戦いで命を落とすシーンはほとんどないんだけど、若者が海水に飲まれたり、不慮の事故に巻き込まれたり、錯乱して死を選んだり、というつらい死ばかりです(戦いでの死ももちろんつらいですけど)。「死ななくてもいいはずなのに」とことさらに思ってしまう。何が描かれていても、そこには「戦争の残酷さ」しか浮かび上がってこない。戦っていないのに!
 ノーラン監督は、「戦場にいるような体験をしてほしい」というようなことをインタビュー等で言っていて、まさにそれを体感できたと思いました。ていうか、怖い。とにかく怖い。若い人が一人でもこれを見て「戦場は怖いところだ」と実感し、「戦争になんか行きたくない」と思ってほしい。
 ぜひとも大きなスクリーンで、つまりIMAXで見てほしいです。大きければ大きいほどいい。より怖く、よりつらく、より緊張感にさいなまれるでしょうが、おそらく稀有な体験ができるのではないかと思います。けど3Dじゃないから(ノーランはCGだけじゃなく3Dも嫌い)、メガネのわずらわしさや目の疲れは気にしなくていいよ!
 家族は「面白いって言っちゃいけない映画だな(´・ω・`)」と言ってました。楽しい映画でもない。デートムービーでもないだろう。でも、IMAXのキャッチコピー、「Watch a movie or be part of one(映画を見るのか、映画の一部になるのか)」のように、物語の中に引き込まれ、そこにいるかのような体験ができる、というのも映画の役目の一つである。それができる映画は、なかなかない。だから、それが面白さであり、楽しさの一つでもあるんだよね。
(★★★★☆)
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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
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