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2017 · 09 · 11 (Mon) 09:29

◆『エアコン停止中』スザンナ・キャレイ

◆『エアコン停止中』スザンナ・キャレイ(ハーレクイン)
 教師のメルは、友人のジャネットとチャリティ独身男性オークションに来ていた。ジャネットが競り落とした男性は、メルがパートで働いている不動産会社の社長ジョーだ。ジャネットはお礼のため、最初からメルにデート権を譲るつもりでいた。気後れしながらもメルはデートへ出かける。だが、ジョーが席をはずしている間にメルは事故に遭ってしまう。("Steam Bath" by Suzanne Carey, 1993)
・アンソロジー『あの恋をもう一度 II』

 たった三つの短編を読み終えるのにもだいぶ時間がかかってしまった(´・ω・`)。
 しかし時間がかかったおかげ(?)で、このアンソロジーのテーマ「大停電」の原因が、先日騒がれた「太陽フレア」であることに気づきました。本文中では「太陽面爆発」と書いてありましたが。
 実際にあったことがモデルになっているようなので、もしかしたらこういう大停電などもありえたわけね……。特に何もありませんでしたけど(´ω`;)。いや、結論はまだ早いのか? とりあえず、今はまだ、というところ。
 それはさておき、この作品、読み始めた時はちょっと期待したのです。裏表紙のあらすじには、停電時に二人でストリップポーカーをしているところが書かれているんですが、そういう心づもりで読んでいたら、いきなりヒロインのメルが怪我をしてしまう、という展開。なかなか意外です。ていうか、この段階ではまだ停電していない。
 ヒーローのジョーは、会社でメルに会った時から「デートに誘いたい」と思っていたので、メルがデート場所である川べりのパーティに現れてとても喜ぶ。しかしメルは、自己評価低めな子なので、「オークションだしな(´・ω・`)」という予防線を張っている。それに、二人が満足にしゃべってもいないうちに、メルは酔っぱらいに絡まれ、モーターボートの上に落ち、そのボートがジョーのクルーザーに突っ込むという事故に見舞われる。
「えらいことやってしもた(;゚д゚)」と思ったメルは、ジョーの電話にも出ず、パートも辞めてしまう。全然連絡がつかないことに業を煮やしたジョーは、弁護士に「クルーザーの弁償のため、お前を訴える」という手紙を出させて、ようやくメルが彼の会社へやってくる。そこで停電が起こるが、会社には自家発電装置がある。しかしそれを動かすと彼女は帰ってしまうので、装置を動かさず、停電したと思わせて一晩一緒に過ごす──。
 ん? 連絡がつかないから、と弁護士に手紙を出させる──って手紙なら連絡つくやんけ(゚д゚)! メールを気軽に使える時代ではないですけれど、ちょっとこのヒーロー、電話に頼りすぎじゃない? 「怪我をしてから、彼から連絡が全然来ない(´・ω・`)」とメルは思っているんだけど、それはイタリアに出張してたから。だったら、そこから絵ハガキでも出せや(゚Д゚)ゴルァ!! 彼女が電話に出ないのなら、手書きで丁寧なお見舞いの手紙でも出せ! 小手先の嘘ばっかつきやがって、怪我した人への思いやりもない。松葉杖の人を会社に呼びつけるために嘘の脅迫するって、ひどすぎない?
 気がきかない上に想像力のなさすぎるヒーローで、いささがドン引きしました。「高校中退だからって教養がないだなんて偏見よね……」とメルは自分の思い込みを反省しますが、頭がよくてもDQNであることは確かなようだよ>ヒーロー(´ω`;)
 しかしロマンスですから、「そんなに必死になってくれてたんだ(´д`*)」みたいにヒロインは許してしまう……。だまされてる。だまされてるよ!
「普通にデートしてたら、きっとここまで行き着くまで時間がかかっていただろう」とジョーは言ってたけどね、まあ、ゲスな本性を見せても許してもらえたということでは当たっているかもしれないね(´ω`;)。
(★★☆)

最終更新日 : 2017-09-11

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