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2017 · 12 · 16 (Sat) 11:03

□『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』"Star Wars: The Last Jedi" 2017(12/15公開)
 レイア・オーガナ将軍率いるレジスタンス軍はファースト・オーダー軍からの奇襲を受け、からくも逃げ切ったかに見えたが、なぜか追尾されてしまう。ポーとフィンはその謎を解くために奔走するが──。一方、ルーク・スカイウォーカーが隠遁生活を送る惑星の孤島で、レイは彼の説得を試みていた。(監督:ライアン・ジョンソン 出演:マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、アダム・ドライバー、デイジー・リドリー、ジョン・ボイエガ、オスカー・アイザック、他)

 2時間40分、退屈もせず、面白く見られたのですが──どうもモヤモヤの残る作品でした。
 世間的には「大絶賛」という感じですが、私としては「スター・ウォーズはついにカルト映画になってしまったな」という気持ちが強い。世界的にファンが多いので、「カルト映画」という言葉にあるマイナー感はまったくないですけど、これは世界最大の「カルト映画」──ある意味「宗教」に近い。
 Wikipediaの『最後のジェダイ』の「批評」のところに町山さんの言葉が載っているけれど、つまり「原点」に立ち返ったことを絶賛している。それをうれしいと思う気持ちはわかる。でも、それはやっぱり私には「同じことのくり返し」に見えてしまう部分があって、「いつまでそれをやっているの?」とか「回り回って原点かよ」とか、そういうツッコミどころを生んでしまう。しかし、それが好きな人が大量にいるというか、多分大多数であって、「そういうんじゃなく、もっと新しい切り口を」とか言う人の言葉を聞く必要はあまりないんだよね。まあ、それはエピソード1〜3でわかったってことなのかもしれないけど。
 ジェダイの力は決して特別なものではない、という考え方はもちろんいいし、魅力的であるんだけれど、コントロールが難しく闇に落ちやすい、というのはとうの昔からわかっていたのに、どうもこう、それに対して何もしなかったからこうなった、みたいな気分に、今回の作品を見て思ったわけです。いや、何もしなかったわけじゃないんだろうけど、たとえばそれを打破する何か新鮮な突破口みたいなものを見たいなあ、と私は思った。三部作であるなら、その兆しが見たかった。でもそれはないみたいだし、古いジェダイはいなくなってしまった。教えてくれる人(まあ、誰も成功はしていないんですけど)が不在の状態で、力を持て余し、心の闇も深そうな不安定な若者たちだけでどうすんだよ(゚Д゚)!? というところで終わってしまう。
 不安定な人間にこそジェダイの力が宿るジェダイの力に目覚めると不安定になる、みたいな設定になってきちゃったんだけど、じゃあ圧倒的に安定したジェダイがいたっていいじゃん、みたいな気分になるんだよなあ。あと、闇に転ぶのも光に転ぶのも同じじゃないかしら。あまりにも光が強すぎる人は、それはそれで歪んでると思うけど──。
 Σ(゚д゚)ハッ! 今思いついた。4〜6はそういう図式に当たっていたんだろうか。ルーク対ダースベイダーはそういうこと? 光だからなんでもうまくいくわけではない、と悟ったからルークは「バランスが大事なんだ」と言っていたの? ルークのこと、ずっと父親同様「ダメな奴」と思ってきたんだけど、ダメというより圧倒的な光だったから、普通の常識からはずれた人だっただけ?
 そういう真理みたいなものが見える作品だった? 「闇に落ちなければいい」「もっと修行しろ」という精神論とか根性論の世界から、ようやくジェダイの構造が見えてきた、というお話?
 うーん、考えているとだんだん興味深くなっていくけれど──そうなると、もうちょっとストーリーがちゃんとしていれば! と悔やまれる。「このキャラを出すためのエピソードじゃないか」とか「結局無駄なことになっちゃってる!」とか「なんであの人は肝心なことを言わないのか」みたいにたくさん気になることが見ている最中にあって、映画に没頭できなかったんだよねー。特にレジスタンス軍パートね(´・ω・`)。
 とはいえ、書いているうちに面白い考察にもたどりついたので、ちょっとエピソード9が楽しみになってきた。私の考察は全然当たってないと思いますけどね(´ω`;)。
(★★★☆)
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最終更新日 : 2017-12-16

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