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2017 · 12 · 26 (Tue) 16:15

◆『あなたと一緒なら』ダイアナ・パーマー

◆『あなたと一緒なら』ダイアナ・パーマー(ハーレクイン)
 アリゾナで観光牧場を営むネルは、9年前のある出来事から、男性を避けるようになってしまった。そこへテキサスのジェイコブズビルから、牧場を手伝うためタイラーがやってくる。彼に親しみを感じたネルは何くれと世話を焼くが、周囲の人やタイラー自身からの心ない言葉に傷ついてしまう。("Tyler" by Diana Palmer, 1988)
・〈テキサスの恋〉シリーズ第3作

 再読です。テキサスの恋シリーズ、全部集めるのはあきらめてしまったので、ちまちまと読んでいきますよ(´・ω・`)……。
 まあ、実際は歯抜けでもそう支障はないです。一応前作や関連作の説明は入っているし。今回はそれがあって便利だったけど、ぶっちゃけ憶えていると説明をくどく感じたり、読んでいても忘れていると結局よくわからなかったり──と長いシリーズにありがちなことはもう、全部無視することにしました。ヒーローとヒロインのことだけ注視していれば、お話はわかるわけですし。
 と、前置きはここまでにして、本題です。
 ヒロインのネルが、ちょっとめんどくさい子だった……。とはいえ、そのめんどくささは、9年前(15歳くらいか)、初恋の人に襲われそうになった出来事が原因ではあるんだけど、その後のケアをちゃんとやらなかった周囲の大人たちにも責任があるように見えて、モヤモヤしたなあ。ていうか、めんどくさいのは彼女の元々の性格なんだと思う。ほっといても自分で乗り越えるというような子ではないのですよね、多分。細心の注意を払って彼女の自尊心を取り戻させるような人が必要だったんだろうし、それができないのならプロにまかせる、という賢い選択をできる大人もいなかった。

「いつまでもメソメソしないで、昔のことなんだから忘れればいいじゃん!」

 というのをくり返す人ばかりでは、根本的な解決にはならないよね……。いくらその人たち自体はいい人でもね。
 そこら辺は同情の余地はあるし、読んでいて「『めんどくさい』と思っちゃダメ(;`ω´)」と自分に言い聞かせながら読みましたけど、どうしても「めんどくさい」は払拭できなかった……orz ネル、めんどくさい……繊細すぎてめんどくさいよ……。
 これが、ヒーローのタイラーがそこら辺を理解して、周囲の人とは違うアプローチで彼女を支えてあげる、という話だったらよかったんだけど、彼もなんか無神経なことをすぐ言っちゃう子供っぽい人なんだよね(´ω`;)。途中から次第にネルのことがわかってきて、彼女の自信を回復させて信頼してもらおうとするんだけど──ちょっと枚数足りないかな、と思いました。繊細な女の子を好きになったおかげで、今まで無神経だった自分の言動を省みて変わっていくヒーロー、というお話にはなっているけど、読んでるこっちが少し置いてきぼり気味。なんか勘違いして揉めてるめんどくさいカップルの相談事をずっと聞かされていたけれど、いつの間にか二人だけで解決してラブラブになってて、あれ(´ω`;)? って感じ。
 ダイアナのヒロインの繊細さは、めんどくささと紙一重である、というのが改めてわかったように思います(´・ω・`)。
(★★☆)

最終更新日 : 2017-12-26

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