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◆『花婿の条件』ホリー・ジェイコブズ

◆『花婿の条件』ホリー・ジェイコブズ(ハーレクイン)
 ウエディングコーディネーターのデジーは、高校時代に片想いしていたセスの結婚式を取り仕切ることになってしまった。だが式の当日、花嫁は逃げ出し、彼は祭壇に取り残される。しこたま酔った彼を家に送り届けたデジーだったが、数日後、仕事でのっぴきならない状況に陥ってしまう。手伝ってもらえる人は──セスなら、それくらいのお返しをしてもらってもいいくらいの恩があるはず。("How To Catch A Groom" by Holly Jacobs, 2002)



 ギスギスしていないかわいらしいお話でした。
 女性なれしていない、というより、恋愛や結婚より自分の仕事や研究とかに夢中、というヒーローのお話はあまりハズレがないよね。同じような話で面白かったといえば、高校時代の同級生でヒーローがやはり天才のエリザベス・ベヴァリー『美女は天才がお好き』。IT長者が結婚式で花嫁に逃げられる話といえば、ジェイン・アン・クレンツ『曇り時々ラテ』(ブログ開設前に読了)もありますね。ミシェル・M・ピロー『オタク男とエッチな彼女』(何度見てもひどいタイトルだ(´ω`;))も面白かった。ゲームデザイナーのヒーロー(ハイディ・ベッツ『熱き暗闇』)もいたけど、これはちょっと違うかな……。
 今回のヒーロー・セスは生物学者で、ヒロインのデジーも実は理系女子。そのおかげで高校時代に彼と接点があったんだけど、ロマンスを夢見る彼女は現在ウエディングコーディネーターをしている。両親は、もっとその頭脳を活かした研究職とかについてほしいと思っているので、全然理解してくれない。
 セスがデジーの仕事を手伝ったことから二人は急接近するんだけど、あることがきっかけでデジーが傷つき、彼の元から去ってしまう。ロマンスなんて自分には無縁と思っていたセスが、不器用ながらもデジーの望むロマンチックな演出をして彼女を取り戻そうと、こちらもあまり関係がよろしくない両親に援助を仰ぐ。
 ヒーローヒロインともに真面目でいっしょうけんめい、脇役たちもいい人ばかり。ただ、セスの元婚約者に少しモヤモヤする人はいるかもしれない。私は元婚約者より、彼女の家族にモヤモヤしたな(´ω`;)。けど、まあまあそれほどは気にならず。
 実は、今月のハーレクイン増刊にこれのコミカライズが載っていて、作画が好きなマンガ家、曜名さんだったので、急いで読んだのでした。コメディの名手なので、後半思い切りよくぶった切ってうまくまとめてましたねー。
『美女は天才がお好き』も『曇り時々ラテ』もコミカライズされてて、これがまた面白いのよねー。ラブコメは元気のない時に読むと効きますなー(´ω`)。いや、今はそんなに元気ないわけじゃないけど、これから忙しくなるので先にチャージしておく……。
(★★★★)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : コンテンポラリー ハーレクイン(文庫含む) ★★★★

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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