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□『ブラックパンサー』

『ブラックパンサー』"Black Panther" 2018(3/1公開)
 アフリカの小国ワカンダの王、ティ・チャカが亡くなり、息子のティ・チャラが王位を継ぐ。ワカンダは実は高度な科学技術を有する文明国だが、表向きは発展途上国となっている。この繁栄はワカンダにしかほぼ存在しないヴィブラニウム鉱石のおかげだ。武器商人クロウと謎の男キルモンガーがそのヴィブラニウムを狙う。ティ・チャラはブラックパンサーのスーツに身を包み、二人を阻止しようとする。(監督:ライアン・クーグラー 出演:チャドウィック・ボーズマン、マイケル・B・ジョーダン、ルピタ・ニョンゴ、ダナイ・グリラ、マーティン・フリーマン、フォレスト・ウィテカー、アンディ・サーキス、他)



 実は、公開日に見ていたのですが、いろいろあって感想書けなかった……。もっとヒマがほしいわ(´・ω・`)。
 マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の一つとは思えないくらい独立性の高い作品です。前の作品を見てなくても全然大丈夫。私なんて、MCU全部見てるけど、アンディ・サーキスが演ってたクロウのことなんて忘れてたしね! マーティン・フリーマンが演ってたロスのこと、CIAじゃなくてずっとMI-6だと思ってたしね!(余計な先入観が(´ω`;))イギリス英語とアメリカ英語を聞き分けられれば、わかるのかもしれないよね(つД`)……。
 だから、最後のおまけに出てくる人が誰かわからないとか、そんなのはささいなことなのです! 本編が面白ければ無問題!
 予告を初めて見た時、ワカンダの世界観というか国の在り方がほとんど「別の星」で、これは地球の話というより『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』か『マイティ・ソー』の世界だな、と思ったんですが、実際見てみるとそれは当たっていた。ワカンダはほぼ異世界でありました。ヴィブラニウムのおかげで国内は超発展し、何百年も外部から悟られることなく平和に暮らしてきた国。国の秘密を長年守るために、亡き父も含めてティ・チャラの祖先がやってきたことを明確に意識していく過程で、彼の王としての自覚と方向性が生まれていく物語です。
 ヒーローものとしては戦うシーンが思ったよりも少ない、と感じたんですけど、それは活躍を描くというより誕生譚であったから、なんですね。それは、ティ・チャカの弟(ティ・チャラの叔父)から始まる。彼がしようとしていたことを、彼の息子キルモンガー(つまりいとこ)が受け継いでいく。アメリカで差別や苦労を経験しながら優秀な軍人としての経験を積み、アフリカにはびこる紛争をどうにかしたいと思うキルモンガーと、ある意味そういうものから目をそらしてぬくぬく生きてきたティ・チャラのどっちが王としてふさわしいか、という話になっていくのですが、単純な問題じゃないわけです。
 まあ、エンタメ的にはキルモンガーの性格に難があるとしか見えないわけですが、それを作ったのはティ・チャカの間違った、だが彼なりの苦渋の選択があったからで。めっちゃ優秀ゆえに怪物になってしまった、という人なのです。環境が違えば別の人間になっていただろうに──でも、彼がいなかったら真のブラックパンサーは生まれないのですよね。
 能力的にもキャラ的にもいなくなってしまうのは惜しいキルモンガーですが、そういう使命には逆らえない。別の人生を歩んだとしても結局は対立しそうだし、二人のブラックパンサーはいらない、ということかもしれません。出し惜しみではなく退き惜しみはしないMCU。嫌いではありません。
 魅力的な女性キャラも多かった。ルピタ・ニョンゴってとってもきれいだなー、と初めて思ったわ。王の親衛隊隊長のクールなオコエさんもめっちゃ強くてかっこよかったです。一つ気になるのは、キルモンガーのお母さんなんだけど……説明とか私が見逃したのかな。彼女はどうしているんでしょうか? 亡くなっているのかな……。
 映画自体には満足したし、いなくても別によかったんですが、キャプテン・アメリカやファルコンとか出てくると思っていたのにまったく出なかった。おまけの人のみだった。これはもう、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』までおあずけということですね。ああー、楽しみだわー(´∀ `)。
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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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