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□『リメンバー・ミー』

『リメンバー・ミー』"Coco" 2017(3/16公開)
 12歳のミゲルは、ミュージシャンになることを夢見ていた。だが、彼の家では音楽は禁止されている。年に一度の“死者の日”の音楽コンテストに出ることも止められ、ミゲルは地元出身の大歌手デラクルスのギターを借りるため、霊廟に忍び込む。そのギターを奏でた瞬間、ミゲルは自身の異変に気づく。墓地を訪れている死者たちが見えるのだ。その中には、自分の先祖たちもいた。(監督:リー・アンクリッチ、エイドリアン・モリーナ 声の出演:アンソニー・ゴンザレス、ガエル・ガルシア・ベルナル、アラナ・ユーバック、ベンジャミン・ブラット、他)
・同時上映『アナと雪の女王 家族の思い出』



 初日にIMAX2Dで見てきました。IMAXだからか字幕版。大きい画面で大満足でした。
 メキシコの“死者の日”は日本のお盆とよく似ていて、先祖がこちらへ戻ってくるのを迎える日なのだそう。祭壇に写真や好物を飾ったり、先祖が乗るための動物の粘土細工を置いたり、家族そろって食事をしたりする。お墓参りをしたり夏祭りがあったりする日本にも似ているけど、メキシコはさらににぎやかなようです。『007 スペクター』のオープニングのド派手さを思い出す。
 ミゲルのひいひいおばあちゃんは、音楽のために家族を捨てた夫のせいで「音楽禁止」を家族に言いつけ、それが代々受け継がれている。今は靴屋として商売もうまくいっている一族の実権を握っているおばあちゃんが固くそれを守っていて、ミゲルは自分の夢をひた隠しているけれど、ひょんなことから往年の大歌手デラクルスが自分のひいひいおじいちゃんであると確信する。しかし彼の霊廟に忍び込み、ギターを奏でると、ミゲルは死者の国へと導かれてしまう。戻るためには先祖の許しを得なければならない。でも、先祖たちは彼に音楽を禁止するばかり。そこで出会ったのがヘクター。生きている人の記憶から消えそうな彼は、自分の写真を祭壇に飾るのと引き換えに、ミゲルをデラクルスに会わせてくれると言う。デラクルスなら、音楽を禁止せずに自分を帰してくれるはず──とミゲルは思う。
 と、くわしいあらすじを書き出してみましたが、実はひいひいおじいちゃんであったのはデラクルスではなく、ヘクターだった。それをWOWOWのアカデミー賞授賞式のスタジオトークでバラされるという悲しいことがありましたよ……。しかも、ジョン・カビラと町山の合わせ技であった。どっちかの発言だけならネタバレにならなかったのに! 「なんなのあいつら(#゚Д゚)!」と思いましたよ! そんなに話したいならサイゼリヤにでも行けやっ!
 ぜえぜえ……取り乱しました。
 とはいえ、そこら辺のお話の展開はある意味お約束どおりであり、知らないで見ていても充分察せられるものではあります。『わたしを離さないで』の設定バラシがネタバレのようでネタバレじゃない、というのと似ている。ミゲルが「信頼できない語り手」ということですよね。(ネタバレした二人に文句言ってごめんなさい。でもちょっと言いたかった(´・ω・`))
 わかることは実はそれほど問題ではなく、そこからが意外な展開になります。デラクルスのことを知ってるふうな口を聞いてたヘクターの真意は何か? 彼が家族を捨てた真相は? ミゲルは果たして元の世界に帰れるのか?
 いや、子供向けとして帰れないという選択肢はないんですけど、そこから先がね──泣かせるんですよ。子供向けとは思えないくらいハードなお話なんですが。
 原題の“Coco”は、ミゲルのひいおばあちゃんの名前で、100歳近くになってるけどまだ生きてるんです。ほとんど記憶もなくなりつつあるけれど、「パパ? パパが帰ってきたの?」と言うシーンがあり──幼い頃に別れたきりの父親に、100歳近くなってもずっと会いたがっている、というのがわかるのです。ここの切なさが、ラストに生きてくる。邦題『リメンバー・ミー』はこのラストで歌われる歌のことなのですが、原題も邦題もそれぞれ意味があって、いいタイトルです。
 泣けるラストなんですが、ここでつい思いを馳せてしまうのは、思い出してくれる家族がいない人のことです。やはりどうしても考えてしまう。いつかは、ほとんどの人間は憶えている人がいなくなって死者の国からも消えていくんだけど……。
 でも、それの答えが『ファインディング・ドリー』なんだなあ、とも思いました。『インサイド・ヘッド』の時は宙ぶらりんになった気持ちが、今回は治まった。さすがピクサー。ありがとうピクサー。

『アナと雪の女王』のスピンオフ『家族の思い出』は22分あって見応えたっぷり。これも面白かったです。オラフが主人公なので、ピエール瀧がどうだったのか確かめるために吹替版も見たくなりました。ディズニーのショートアニメがピクサーの長編アニメにつくのは初めてだそうです。境界線がなくなってきたね。
 それから直接は関係ないんだけど、見終わってから、
「こういう話の展開の映画を最近見たことがある──なんだっけ?」
 とずっと考えていたのですが、やっとわかった。けどそれ書くと、そっちの映画のネタバレになる(´Д`;)!
 某マーベル映画、とだけ言っておきます。ほぼ同じ印象のお話だ……。そっちもとても面白かったですよ! ちなみに『ブラックパンサー』じゃないですよ!
(★★★★☆)
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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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