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2018 · 03 · 23 (Fri) 15:13

◆『セックスとプードルとダイヤモンド』ナンシー・ウォレン

◆『セックスとプードルとダイヤモンド』ナンシー・ウォレン(ヴィレッジブックス)
 ヴィンスが富豪である大おばの遺産としてもらったのは、1400万ドルの財産を相続したプードル犬のミミだった。犬など、しかもプードルなんて自分に似合わない犬の扱いなどまったくわからないヴィンスは、偶然出会ったフランス人のソフィにミミの子守を頼むことにする。("The Fourteen Million Dollar Poodle" by Nancy Warren, 2004)
・アンソロジー『キス・キス・キス 聖夜に、あと一度だけ』

 大層なタイトルがついていますが、セックスはオマケな感じの楽しい短編でした。「犬と子供にはかなわない」とよく言われますけど、確かに犬たちに主役奪われてる(´∀ `)!
 プードル(おそらくトイプードルくらいの大きさと思われる)のミミは、大おばさんに甘やかされた犬です。手作りフードしか食べず、巻き毛は水色に染められ、爪にはマニキュア、首輪にはダイヤモンドがきらめく。ヒーロー・ヴィンスの言うことはきかないけど、ヒロイン・ソフィがフランス語で指示すると素直に聞く。
 ミミのシッターになったソフィが新しい首輪を買いに出たらば、いきなり暴漢に襲われる。割と展開は見え見えです(´ω`;)。ソフィはフランスからアメリカ人の恋人について移住してきたんだけど、彼は悪い仲間とつきあい始め、逮捕されてしまったので別れている。その元彼がちょっとストーカーっぽくなっていることもある。
 そのあと公園で撃たれたりもして。その時助けてくれたのは野良のドーベルマン。プードルとドーベルマンという対象的な犬種は、主役カップルの“美女と野獣”ぶりも表しています。
 そういえば『わんわん物語』が実写化されるというニュースもあったね……。それをちょっと思い出した。あれはコッカースパニエルのお嬢さんと雑種犬のカップルでしたが。
 ソフィを襲った犯人をあぶり出す後半は、展開が読めていても楽しめました。気難しい犬であるミミの顔が終始しかめっ面に思えて、笑えて仕方なかった。佐々木倫子さんのマンガ『代名詞の迷宮』(このシリーズ、Kindleでもいいから復刊して!)に出てくるポメラニアン(ポメ)の顔しか浮かばなかったよ〜。
 アメリカの犬の飼い方は日本人からすると「ん?(´ω`;)」となるものが多く、大おばさんの飼い方もそうだったんだけど、ソフィが割と普通の方向に進路変更してくれたのもよかったです。
(★★★★)

最終更新日 : 2018-03-23

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