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□『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』

『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』"IT" 2017(Blu-ray)
 1988年、メイン州デリー。兄ビルに作ってもらった紙舟を下水道に流してしまったジョージーは、下水道口からのぞくピエロに連れ去られてしまう。その一年後の夏休み、すでに何人もの子供が行方不明になっていた。ビルは弟を探すため、友人たちと“それ”の居場所を突き止めようとする。(監督:アンドレス・ムシェッティ 出演:ジェイデン・リーバハー、ソフィア・リリス、ジャック・ディラン・グレイザー、ワイアット・オレフ、ジェレミー・レイ・テイラー、ビル・スカルスガルド、他)



 スティーヴン・キング原作の大作ホラー映画のリブート──らしいです。前作は1990年のテレビ映画で、私は見てません。原作は読んでます。
 でも、翻訳出版した当時に単行本で一度きりしか読んでいないのよね。翻訳前からもう話題になってて、「早く読みたいなー、『アイティー』!ヽ(゚∀゚)ノ」と言っていたことを思い出しします orz
 だからもう、どんな話かはすっかり忘れています。子供たちと“それ”ピエロのペニーワイズが戦う、という骨格しか憶えてないので、新鮮な気分で楽しめました。子供たちの歳が明確にはわからないんだけど、12、3歳くらいなのかな?
 オープニングで幼いジョージーがペニーワイズに連れ去られるシーンはとても怖いし、かわいそうだった。でも、以降の雰囲気を決定づけるシーンでもある。次のシーンが翌年の夏休みで、デリーという田舎町を取り巻く自然が美しいとわかるんだけど、それは上辺だけのことで、どんなに美しくても、そこには不気味で邪悪な存在が巣食っているとわかるから。
 風邪で寝込んでいてジョージーを一人で遊びに行かせたことを悔やんでいるビルは、この町の下水道を探せばジョージーが見つけられるのではないか、と思っている。いじめられっ子が集まった友だちグループに、「あばずれ」と噂のある女子のベバリー、黒人差別を受けているマイク、転校生のベンが加わり、それぞれの恐怖の対象であるピエロの謎を解いていく。
 この謎解きがすごく不気味で、いやな雰囲気を倍増させていました。友だちがいないので図書館で町の歴史書を読んでいたベンが、子供(大人も)の大量行方不明事件が27年ごとに起こっていることを突き止める。“それ”はデリーが建立された時から存在していて、人をさらっては27年間「冬眠」をし、目覚めてはまた人を獲物にし──それがくり返されている、とわかるのです。
 それと同時に、この町の大人も一様に病んでいることがわかってくる。ベバリーの父親は娘に性的虐待をしているようだし、病弱と言われていたエディは親から偽薬を与えられている。ひどいいじめっ子であるヘンリーは、父親から「腰抜け」と言われ続け、死ぬほど恐れている。まともな大人はいないのか(゚Д゚)! それとも、この町に住んでいるとおかしくなるのか。すべての大人がそうなのかはわかりませんけど。
 とはいえ、怖いばかりではないのであった。怖がらせようとしているシーンでも、けっこう笑える。ふっと気が抜けるところがあるというか。ペニーワイズがピエロだからだろうか。でも、昔からピエロって怖かったよ。あれが面白いとか、全然わかりませんでしたよ、私(´・ω・`)。今でこそ「ピエロは怖い」というのは一般的ですけど(この映画の原作とジョン・ゲイシーのせいだよな)、基本的に日本人にはなじみのないものなんすよ……。
 子供時代の話はこれで終わり、続きは大人編になるようです。本当の結末はそれまでお預けということです。早く見たいな! それとも原作読み直そうかな!
(★★★★)
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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
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