2018 · 06 · 24 (Sun) 13:32 ✎
◆『サプライズパーティの夜に』シャノン・マッケナ(ヴィレッジブックス)
マッサージセラピストとして働くテスは、最近通ってくるビジネスマンのジョーナから、週末のパーティで出張施術をしてほしい、と頼まれる。報酬は4000ドル──それだけあれば、自分のサロンを開くめどが立つ。迷った末にテスは承知し、指定された別荘へ赴くが──。("Touch Me" by Shannon McKenna, 2002)
・アンソロジー『キス・キス・キス サプライズパーティの夜に』
マッサージセラピストとして働くテスは、最近通ってくるビジネスマンのジョーナから、週末のパーティで出張施術をしてほしい、と頼まれる。報酬は4000ドル──それだけあれば、自分のサロンを開くめどが立つ。迷った末にテスは承知し、指定された別荘へ赴くが──。("Touch Me" by Shannon McKenna, 2002)
・アンソロジー『キス・キス・キス サプライズパーティの夜に』
決してつまらないわけではないのに、なぜか乗れず……。
なんだろうか。最初の段階でのヒーロー・ジョーナに対する印象が悪かったからかな。
HOT強めのものだと、たまにあるのですよね。最初から飛ばしまくるヒーローって。「いきなりこれやられたら、普通引くだろ(´д`;)」というようなことをやる男。よく知りもしないヒロインに対して、どうにも我慢しきれず迫りまくる、という奴ですね。
けどまあ、ロマンスというのはファンタジーだし、ヒロインも彼を憎からず思っている、というのは読者も承知しているので、そこら辺は考慮して読むわけです。それでもたまに引いてしまう時もある。
今回の場合もしかして、ヒロインのテスに対してだけだったらよかったけど、その前に他の人に迷惑かけていたせいかもしれない。ダイアナ・パーマーのヒーローが、他の人に対しては「とてもいい人」という評価を得ているのは、概ね本当にいい人だからというか、つまりヒロイン以外には迷惑をかけないから。でもジョーナは、テスにどうしてもマッサージしてもらいたくて、「予約を取り消させろ!」と受付嬢に怒鳴り散らすのですよね。
テスはそんな彼の言うとおり、予約している人に変更してもらい、彼にマッサージをしてあげる。
ロマンスの場合、こういう強引な展開はよくあるけど、ジョーナが心の中だけとはいえ、職務を全うしている受付嬢や、テスの週末の仕事を替わってもらえそうなセラピストの悪口みたいなこと言うのがちょっと気になりました。「テス以外、眼中にない」みたいにしたいんだろうけど、私には単なるやな奴と思えてしまったし、そんな彼をかばうテスに対しても少しイライラした。
週末のパーティというか、つまり二人だけで過ごしたくて嘘言って呼び出すというのもヤバい感じ(´ω`;)。『そのドアの向こうで』のセス感ある。ダークヒーローではなくただのビジネスマンと思うと怖いわー。
ただ、そこから後半は少し持ち直した。セス感のおかげかしら。とはいえ、展開はよくあるもので、予想は裏切らない。
前半でもう少し入り込めれば、と思いました。
(★★★)
なんだろうか。最初の段階でのヒーロー・ジョーナに対する印象が悪かったからかな。
HOT強めのものだと、たまにあるのですよね。最初から飛ばしまくるヒーローって。「いきなりこれやられたら、普通引くだろ(´д`;)」というようなことをやる男。よく知りもしないヒロインに対して、どうにも我慢しきれず迫りまくる、という奴ですね。
けどまあ、ロマンスというのはファンタジーだし、ヒロインも彼を憎からず思っている、というのは読者も承知しているので、そこら辺は考慮して読むわけです。それでもたまに引いてしまう時もある。
今回の場合もしかして、ヒロインのテスに対してだけだったらよかったけど、その前に他の人に迷惑かけていたせいかもしれない。ダイアナ・パーマーのヒーローが、他の人に対しては「とてもいい人」という評価を得ているのは、概ね本当にいい人だからというか、つまりヒロイン以外には迷惑をかけないから。でもジョーナは、テスにどうしてもマッサージしてもらいたくて、「予約を取り消させろ!」と受付嬢に怒鳴り散らすのですよね。
テスはそんな彼の言うとおり、予約している人に変更してもらい、彼にマッサージをしてあげる。
ロマンスの場合、こういう強引な展開はよくあるけど、ジョーナが心の中だけとはいえ、職務を全うしている受付嬢や、テスの週末の仕事を替わってもらえそうなセラピストの悪口みたいなこと言うのがちょっと気になりました。「テス以外、眼中にない」みたいにしたいんだろうけど、私には単なるやな奴と思えてしまったし、そんな彼をかばうテスに対しても少しイライラした。
週末のパーティというか、つまり二人だけで過ごしたくて嘘言って呼び出すというのもヤバい感じ(´ω`;)。『そのドアの向こうで』のセス感ある。ダークヒーローではなくただのビジネスマンと思うと怖いわー。
ただ、そこから後半は少し持ち直した。セス感のおかげかしら。とはいえ、展開はよくあるもので、予想は裏切らない。
前半でもう少し入り込めれば、と思いました。
(★★★)
最終更新日 : 2018-06-24