Top Page › 映画の感想 › 新作の感想(2018) › □『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』

2018 · 06 · 30 (Sat) 16:28

□『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』"Solo: A Star Wars Story" 2018(6/29公開)
 帝国の支配下にある惑星コレリアで、ハンとその恋人キーラは底辺の生活にあえいでいた。いつかここから抜け出し、宇宙一のパイロットになってやる。だが、そのチャンスが巡ってきた時、脱出できたのはハン一人だった。いつかキーラを迎えに行く──そう誓ったハン・ソロだったが──。(監督:ロン・ハワード 出演:オールデン・エアエンライク、ウディ・ハレルソン、エミリア・クラーク、ドナルド・グローヴァー、タンディ・ニュートン、ポール・ベタニー、他)

 うーん……。
 アメリカで大コケ、とか言われていますが(これはスター・ウォーズシリーズとして見るとってことらしく、普通の映画としては充分なヒットらしい)、わかる気がする。
 いや、決してつまらないわけではないですし、起伏もある。次から次へと見せ場が来るし、見ている間は飽きない。
 でもね……そのエピソード一つ一つが割と平凡というか……意外なものではないのですよね。脚本がローレンス・カスダンで、監督がロン・ハワードだというのに(゚д゚)! この二人は、私のようなアラフィフの映画ファンからすると、ものすごいビッグネームなんですよ! でももう古いのか、もうジジイなのか? たとえば同じジジイのスピルバーグやリドリー・スコットにもつまんないのはありますが、なんか違う……。無難なものを作りたくなくて失敗しているって感じなんだけど、これはかなり……無難だ。無難すぎる。
 けど、これは監督のせいばかりではないのかな、とも思う。ハン・ソロは確かに人気があるけど、単独の、しかも過去の話を映画化する必要ってあったのかしら、とつい思ってしまう。貧乏な日本人からすれば、「お金が集まりやすい企画だよな」とは認める。でもハン・ソロってエピソード4〜6を見直すと、単なるチンピラにしか見えないのよね(´ω`;)。ルークもなんだけどね! あ、ていうかルークは子供で、ハン・ソロはチンピラで、その二人がいろいろなことを切り抜けていくうちに成長する、というお話でもあるんだと思うの。ルークとレイアに出会わなければ、ハン・ソロは一生あのままだったに違いない。チンピラっぽさを完全に捨てることができない、というのも魅力になるくらいの人になったということだよね。
 ルークもレイアもいない単なるチンピラでしかも若く未熟なハン・ソロを魅力的に描く、というのはなかなか至難の業ではないか、とも感じるのよねえ。主演の人は大変だったと思う。顔もそんなに似ていないから、演技でハン・ソロっぽさを出すしかないから。どんなにいい演技をしたって文句を言われないなんてことない立場なんだし。ハリソン・フォードのハン・ソロがどうやったってチラつくわけだし。「やはり、ハリソン・フォードしかハン・ソロはできないのか(´-ω-`)」とつい思ってしまう……。
 監督が交代したりなんだり、いろいろなネガティブなニュースもまた、ファンを萎えさせたりもして……スター・ウォーズというビッグカルトゆえ、何もかもが振り切れてしまう感じで……なんだか気の毒な映画でした(´・ω・`)。私としては、どうせハン・ソロなんてチャラチャラしてる奴なんだから、もっと思い切ってチャラい映画にしてもよかったと思うね。交代前の監督は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』みたいにしたかったという噂もある。現代のスペオペと言われている『ガーディアンズ〜』ですから、そっちの方がエピソード4にもつながって楽しかったかもー。
 ただスター・ウォーズのこと何も知らないでこれを初めて見る若い観客は、「面白い」と思うかもしれない。画面がちょい暗いけど、今時のアクション映画っぽくはある。そこからさかのぼってくれれば、いい入門編にはなるかな、と思いました。
(★★★)
[Tag] * ★★★

最終更新日 : 2018-07-01

Comments







非公開コメント