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□『SING/シング』

『SING/シング』"Sing" 2016(Blu-ray)
 幼い頃に見た舞台に魅せられ、夢見た劇場経営に携わるコアラのバスター・ムーン。しかしヒット作を生み出せず、資金難に苦しむ。苦肉の策として企画した歌のオーディションに動物たちが殺到したのはいいのだが、それは賞金を大幅に書き間違えたせいだった。(監督:ガース・ジェニングス 声の出演:マシュー・マコノヒー、リース・ウィザースプーン、セス・マクファーレン、スカーレット・ヨハンソン、ジョン・C・ライリー、タロン・エガートン、他)



 前々から「すごくいい」と評判を聞いていたのですが、やっと見た! 評判どおりの面白さでした。
 オーディションで選ばれたのは、子沢山主婦のロジータ(ブタ)、彼女とコンビを組むグンター(ブタ)、窃盗団のボスを父に持つジョニー(ゴリラ)、傲慢なストリートミュージシャン・マイク(ネズミ)、パンクロッカーの女の子アッシュ(ハリネズミ)。そして、オーディションでは歌えなかったけど舞台係として参加するミーナ(ゾウ)。彼らの悲喜こもごもが名曲に乗って描かれます。
 しかしこの作品の珍しいところは、字幕版より「吹替版がいい」ってところなのですよね。アニメではまあよくあることですけれど、この映画の場合、キャラの歌唱シーンがとても多い。ミュージカルって言えるくらい、歌が重要な要素を占めているのです。
 なので、おすすめどおり吹替版で見ました(お昼を食べながらだから、という理由もあるけど)。
 いやあ、素晴らしかった。声優俳優や芸人に歌も上手な芸達者を揃えるのはもちろん、歌手陣の吹替も違和感なく、とてもいい。特にゾウのミーナを演ったMISIA! この人をこの役に持ってきたことだけでもう、この吹替版は成功だなと思いました。恥ずかしがり屋の引っ込み思案でいつもボソボソしゃべっていて、でも歌うとまるで別人で──その鮮やかな変身ぶりが、ラストのメッセージの説得力を大いに増す効果を上げている。ミーナが全力で歌うシーンには、涙が出ました。(MISIAの音源が手に入らないのが残念だ(´Д`;))
 ストーリーも、一応ハッピーエンドだけど、どの人(?)にもそのあとの人生が続くと感じられるラストなのがいい。コンテストをきっかけに少しだけ変わったけれど、その人の人生はみんなこれから。不安もあるだろうけど、それでも「くよくよしたってしょうがない」から歌って元気出そう──というメッセージは当たり前でありふれたものだけど、やはり力があるんだな、と思えます。名曲の力に頼っている、とも言えるんだけど、だってしょうがないよ、だから名曲って言われるんだもんね(´ω`;)。
 元気のない時に見ると元気になる、というこれまたありふれたことしか言えないけど、そうなんだから仕方ない。『ボヘミアン・ラプソディ』と同じくラストのライブシーンが最高のサビになっている映画です。その前が多少タルくても、気にすんな!ヽ(゚∀゚)ノ
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    プロフィール

    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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