2019 · 02 · 23 (Sat) 13:31 ✎
◆『大人への階段』ダイアナ・パーマー(ハーレクイン)
19歳のアンナはエバンに恋していたが、彼は34歳の大人で、相手にしてくれない。数年振り向いてもらおうとがんばってきたアンナだったが、彼は昔の恋人ニーナと復縁したらしく、パーティに連れてきた。もうエバンのことはあきらめて、大人になろう──。("Evan" by Diana Palmer, 1991)
・〈テキサスの恋〉シリーズ第8作
19歳のアンナはエバンに恋していたが、彼は34歳の大人で、相手にしてくれない。数年振り向いてもらおうとがんばってきたアンナだったが、彼は昔の恋人ニーナと復縁したらしく、パーティに連れてきた。もうエバンのことはあきらめて、大人になろう──。("Evan" by Diana Palmer, 1991)
・〈テキサスの恋〉シリーズ第8作
〈テキサスの恋〉シリーズをとりあえず積読にあるだけ読んでみようと思ったり。順番はもう気にせず。
ヒロインのアンナは、17歳くらいからヒーローのエバンに対して、どうにかして振り向いてもらおうとアプローチをしていた。彼が出席するパーティに潜り込んだり、レストランで待ち伏せしたり、買い物先に出没したり──ジェイコブズビルの人たちはそんな彼女を面白がって(生温かく?)ながめていたという。でも、17歳ではエバンだって「ちょっと……」と思うじゃないですか。そこで簡単に手に出すような人ではねえ。
それが19歳になり、もう働いているし結婚もできる年齢になったけど、アプローチの仕方は17歳の頃と大して変わらない。子供っぽいわけです。エバンとしては「若い女の子だから、もしつきあってもすぐに心変わりするかも」という気持ちは拭えず、昔の恋人に頼んで復縁したように見せかける。それにショックを受けたアンナは、「大人にならなきゃ」と決意し、彼を追いかけるのをやめ、よく会えるからと働いていた母の会社から画廊に転職する。そして定番の展開。会う機会がめっきり減ったら、今度はそれを不満を思うエバン(´ω`;)。勝手でめんどくさい男です。
彼には実は、バージンの女の子に対してのトラウマがあり、それがアンナを拒否する理由の一つなんだけど、それは彼の問題ですからね。しかし、うまく振り払えない。その不安やいらだちをアンナにぶつける。つまり、全編八つ当たりですよ。
自分の問題を相手に転嫁するヒーローがドアマットヒロインを生んだわけです。ダイアナのヒーローはほぼそういう奴だよな、と今回改めて思いました。でも、ヒロインもかなりめんどくさいな、と思うのよね。ダイアナのヒロインの自虐性、自己肯定感の低さは、ツボに入ればとても切ないものになるんだけど、基本的に子供っぽい面が現れやすい。いや、ヒーローも子供っぽいんですけどね(´∀ ` ;)。
いかにもなダイアナのロマンスですが、それ以上でもそれ以下でもなく既視感のある展開でした。
(★★☆)
ヒロインのアンナは、17歳くらいからヒーローのエバンに対して、どうにかして振り向いてもらおうとアプローチをしていた。彼が出席するパーティに潜り込んだり、レストランで待ち伏せしたり、買い物先に出没したり──ジェイコブズビルの人たちはそんな彼女を面白がって(生温かく?)ながめていたという。でも、17歳ではエバンだって「ちょっと……」と思うじゃないですか。そこで簡単に手に出すような人ではねえ。
それが19歳になり、もう働いているし結婚もできる年齢になったけど、アプローチの仕方は17歳の頃と大して変わらない。子供っぽいわけです。エバンとしては「若い女の子だから、もしつきあってもすぐに心変わりするかも」という気持ちは拭えず、昔の恋人に頼んで復縁したように見せかける。それにショックを受けたアンナは、「大人にならなきゃ」と決意し、彼を追いかけるのをやめ、よく会えるからと働いていた母の会社から画廊に転職する。そして定番の展開。会う機会がめっきり減ったら、今度はそれを不満を思うエバン(´ω`;)。勝手でめんどくさい男です。
彼には実は、バージンの女の子に対してのトラウマがあり、それがアンナを拒否する理由の一つなんだけど、それは彼の問題ですからね。しかし、うまく振り払えない。その不安やいらだちをアンナにぶつける。つまり、全編八つ当たりですよ。
自分の問題を相手に転嫁するヒーローがドアマットヒロインを生んだわけです。ダイアナのヒーローはほぼそういう奴だよな、と今回改めて思いました。でも、ヒロインもかなりめんどくさいな、と思うのよね。ダイアナのヒロインの自虐性、自己肯定感の低さは、ツボに入ればとても切ないものになるんだけど、基本的に子供っぽい面が現れやすい。いや、ヒーローも子供っぽいんですけどね(´∀ ` ;)。
いかにもなダイアナのロマンスですが、それ以上でもそれ以下でもなく既視感のある展開でした。
(★★☆)
最終更新日 : 2019-04-06