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□『スパイダーマン:スパイダーバース』

『スパイダーマン:スパイダーバース』"Spider-Man: Into the Spider-Verse" 2018(3/8公開)
 ニューヨークに住むマイルスは13歳。優秀な学校に転校したはいいが、まだなじめない。悩みを聞いてくれる大好きな叔父アーロンと地下鉄の廃墟で落書きをしていると、クモに噛まれ、スパイダーマンとよく似たスーパーパワーを手に入れる。その後マイルスは、ウィルソン・フィスクという男が、異次元の扉を開く加速器の実験を行っている現場に居合わせる。実験を止めようとしたスパイダーマンは、マイルスに加速器を無力化するメモリースティックを託すが──。(監督:ボブ・ペルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン 声の出演:シャメイク・ムーア、ヘイリー・スタインフェルド、マハーシャラ・アリ、ジェイク・ジョンソン、リーヴ・シュレイバー、リリー・トムリン、ニコラス・ケイジ、他)



 IMAXの先行上映は都合で行けず、通常公開の初日にさっそく見てきました。みんな「すごいすごい」言ってるけど、あんまり期待して「あれ?」って感じたらいやだな、と思いながらも、やっぱりちょっと期待しちゃう……。
 ところが、そんな葛藤は簡単に吹き飛んでしまいました。圧倒的な映像とその情報量の洪水にただただ溺れ、エンドロールでは涙が……。
 お話も面白いです。スパイダーマンはそのあとフィスク/キングピンに殺されて、マイルスは自分の力を制御できず、せっかく託されたメモリースティックを壊してしまう。そこに現れたのは、中年になったスパイダーマン。え、死んだスパイダーマンはまだ二十代で、髪も金髪なんだけど? 誰このスレたおっさん? と思うマイルスの前に、女性のスパイダー・グウェンや、白黒の世界からやってきたスパイダーマン・ノアール、メカスーツで戦う日本のアニメみたいな女の子ペニー・パーカー、カートゥーンの世界からやってきたスパイダー・ハムなど、加速器の実験で歪んだ時空から、別次元のスパイダーマンたちが現れる。別次元ものって好きなのよねー。
 それぞれ絵柄が違うスパイダーマンたちなんだけど、見ている間は全然気にならない。それに、この映画は、確かにアニメであるんだけれど──例えば、スパイダーマンたちがマスクをしたままアクションをしているシーンなどは、アニメであることを忘れてしまうのです。マスクを取って、その次元のコミックやアニメの顔に戻ると、「ああ、アニメだった」と思ってしまう。
 では、その「アニメじゃない」と思っている部分が「実写」と誤解しているのかというと、そういうわけじゃない。「実写」でも「アニメ」でもない──ということはこれは、新しい映像表現であり、映像体験である、とも言えるのではないかと。
 製作陣は「コミックを動かす」ということにこだわったと聞きました。アニメの前にコミックがあり、それを動かしたのがアニメだとしても、それはコミックとは違う。その齟齬を極力減らしたのが、この映画のようです。人の想像力を、コミックを読んでいる時に起こるエモーションを、アクションの書き文字を、スイングする時の風や疾走感を──そこにないはずなのに、「読むと生まれてくるもの」を描いた、と言えるかもしれません。そういうものを描くための技術が追いついたのかもしれないし、その技術自体は、これを「やろう」と思った人たちの情熱に基づいているのかもしれない。
 今のCG自体、実写とほぼ変わらなく作ることだってできる。であるならば、実写以上のこともできる、ということだ。でも、実写以上って何? その答えがこの『スパイダーマン:スパイダーバース』ではないかと。
 昔はよく「アニメは実写より劣る」と言われたものです。
 今はあまり聞かなくなりましたが、それでもそう思っている人は今もいるはず。そんな人がこの映画を見たら、どう思うんだろうね。

 このように興奮と感動とともに映画は見終わったのですが──エンドロール後のおまけが、またすごかった。
 何あれ、なんでこれで終わるの(´∀ ` ;)? せっかくの余韻が全部上書きされるくらいの破壊力あったよ。ああいうの、実際にコミックにあるのかな……。ゲラゲラ笑ってしまったんですけど。
 とにかく、必見です。
(★★★★☆) 
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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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