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□『キャプテン・マーベル』

『キャプテン・マーベル』"Captain Marvel" 2019(3/15公開)
 クリー帝国の特殊部隊"スターフォース"に所属するヴァースは、記憶を失くし、毎夜不可解な夢に悩まされている。クリーと長年戦争状態にあるスクラル帝国軍から仲間を救う際、ヴァースはスクラルの軍人タロスに捕らわれ、記憶を探られる。逃亡には成功するが、彼女がたどりついたのは1995年の地球だった。S.H.I.E.L.D.エージェントのニック・フューリーは、彼女の言い分を信じようとしない。(監督:アンナ・ボーデン&ライアン・フレック 出演:ブリー・ラーソン、サミュエル・L・ジャクソン、ベン・メンデルソーン、リー・ペイス、アネット・ベニング、クラーク・グレッグ、ジュード・ロウ、他)



 初日に見たんですが、インフィニティ・ストーンのことでわからない部分があって、いろいろ悩んでいるうちに昨日は終わりました……orz
 それはなんとか解決しまして、ようやく感想が書ける。
 面白かったです! 特によかったのは、グース(猫)!
 もうこれで終わりにしてもいいくらい、グースがかわいく、もうそれだけでも充分満足──と言いたいところですが、それではあまりに不親切(´ω`;)。
 ヴァースは、実は地球人で米空軍のテストパイロット、キャロル・ダンヴァースだったのですが、地球人にはありえない力を持っている。それはなぜか、という英雄誕生譚です。地球人なのになぜ宇宙で戦っているのか、クリーとスクラルはなぜ戦争をしているのか、キャロルの夢に出てくる謎の女性は誰なのか、そして、なぜ記憶を失ったのか──という謎の解明がお話の骨です。
 グースは、実はキャロルの夢に出てくる謎の女性、ローソン博士の飼い猫、というか猫の姿をしたエイリアン。ローソン博士が亡くなったあとでも、空軍基地で飼われています。でも、見た目と行動は猫でしかないので、猫好き、猫飼いの人はすごく楽しめると思います。超かわいいし、大活躍するので、ぜひぜひ見てください! どう活躍するかは、まあエイリアンですんで(´∀ ` ;)──でも、それ以外はとにかくかわいい。
 あと見終わると、ブリー・ラーソンが全然笑っていないことに気づく。始終仏頂面なんだけど、表情がないとかそういうのではない。彼女は実は、クリー軍によって洗脳されていて、そのため地球人としての記憶を失っているはずなのに、ジョークを言ったりする。ほとんど同じ表情なのに、決して単調には見えず、内に秘めた不屈の精神というものが垣間見える。子供の頃から「お前には無理だ」と言われ続け、言われても言われてもくじけなかった小さな女の子が、大人になってもキャロルの中にはいる。人の強さはいろいろだけれど、彼女の強さは少女しか持てないような特有のものだと感じました。自分の能力を解き放ち、空を翔ける時に「ワオ!」という歓声が出るところにそれが現れている。とても軽やかで、楽しむ心にあふれている。マスクかぶっていて顔見えないのに、ここではきっと笑っていたはず。
 マーベル・シネマティック・ユニバース初めての女性ヒーローの単独映画ということで、女性監督の参加も初めてだし、世界的なMeToo運動にも鑑み、小さな女の子たち、そして萎縮した内なる女の子を抱えた大人の女性に対しても、「より高く、より遠く、より速く」というメッセージを届ける。「より強く」じゃない。誰かと比べるのではなく、自分がどこまで行けるか、ということなんだよね。強さも、その人個人のものなのだ。

 見終わって悩んでいたのは、インフィニティ・ストーンの一つ、四次元キューブのことです。
 四次元キューブは、ローソン博士が自分の秘密のラボでコア・エネルギーの研究に使っていたのですけど、この年代では四次元キューブはS.H.I.E.L.D.で保管されていたはずなんですよ。それをどうしてローソン博士が持っているのか、と考えて、いろいろ検索してみて、MCU10周年の本とかも買って調べてみて──出した結論は、変身能力に長けたスクラルのタロスがS.H.I.E.L.D.から盗んで渡していた、という説。実はクリーとスクラルの戦争は、クリーからの一方的な侵略であり、スクラルはそれに抵抗していただけ。それを知ったクリー人のエージェント、マー・ベルであるローソン博士は、スクラル人たちが安住の星に逃げられるよう、四次元キューブのコア・エネルギーを使った超高速エンジンの開発に取り組んでいた──ということかな、と。タロスは、S.H.I.E.L.D.でのニック・フューリーの上官に化けていたのですよね。それなら盗むことも可能であろうから、一応辻褄は合う。ただ、なんだかんだありつつ、結局四次元キューブはS.H.I.E.L.D.に戻ってくるんですけど……その戻り方がね(´ω`;)。
 あれ、でもタロスがS.H.I.E.L.D.の上官に化けたのは、キャロルを追って地球に来た時か。そうなると、単にローソン博士が単独で盗んだということかな……。ラボの場所をタロスは知らなかったんだし。でも、協力していた他のスクラル人はいたんだから……。
 うーん、ローソン博士に四次元キューブが渡った経緯がやっぱりわからないな。もう一度見ないとダメかな。

 それにしても、最近のアメコミ映画は魅力的なおばさまが大活躍する。
 今回のローソン博士に扮したアネット・ベニングもよかった。他にも『アントマン&ワスプ』のミシェル・ファイファー、『アクアマン』のニコール・キッドマン、そして『スパイダーマン:スパイダーバース』のメイおばさんも!
 これもやはりMeTooの一環なんでしょうかね。いいぞもっとやれ!
(★★★★)
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    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
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