2019 · 04 · 27 (Sat) 21:13 ✎
□『アベンジャーズ/エンドゲーム』"Avengers: Endgame" 2019(4/26公開)
インフィニティ・ストーンを手に入れたサノスに屈したヒーローたちは、反撃の機会をうかがっていた。ある惑星にいることをやっと突き止めた彼らが急ぎ向かうと、サノスはそこで一人静かに暮らしていた。(監督:アンソニー&ジョー・ルッソ 出演:ロバート・ダウニー・Jr、クリス・エヴァンス、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・レナー、ポール・ラッド、ブリー・ラーソン、ブラッドリー・クーパー(声)、カレン・ギラン、ジョシュ・ブローリン、他)
※『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のネタバレも含まれます。
インフィニティ・ストーンを手に入れたサノスに屈したヒーローたちは、反撃の機会をうかがっていた。ある惑星にいることをやっと突き止めた彼らが急ぎ向かうと、サノスはそこで一人静かに暮らしていた。(監督:アンソニー&ジョー・ルッソ 出演:ロバート・ダウニー・Jr、クリス・エヴァンス、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・レナー、ポール・ラッド、ブリー・ラーソン、ブラッドリー・クーパー(声)、カレン・ギラン、ジョシュ・ブローリン、他)
※『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のネタバレも含まれます。
あらすじに苦労する……。
「宇宙の全生命の半分が消滅した」と書いていいんだろうか、とも思って。前作『インフィニティ・ウォー』から一年がたったとはいえ、ねー。
あそこからどう反撃するんだろう、とワクワクで公開初日に見に行きました。数日前からSNSを控えめにして、前日の夜からはまったく見ずに。
そして始まってすぐに思ったこと。
「おお、サノスよ! オープニング早々死んでしまうとはなにごとだ(゚д゚)!」
さらに、
「それから5年後──」
ってなんだよ!
超展開であっけに取られます……。
なぜ5年後かというと、そのタイミングでアントマンが量子世界から戻ってくるのです。しかし、彼の体感時間はわずか5時間だった、ということで、そこから量子世界でならタイムスリップができるという話になっていって──。
ああー、やはりタイムスリップかー……とガッカリまでは行かないながら、「もしかしたら裏切ってくれるかも!?」という期待が霧散いたしました……。タイムスリップくらいしかできることはない、とわかっていながらも、どうしてもこのネタって矛盾点を解消することができないし考えちゃうから、そういうのを感じたくなかったのですよねー。
私の予想では、タイムスリップを選びながらも、実はそれでは解決しきれず、用途不明のソウル・ストーンとそれを手に入れるためにサノスが犠牲にしたこと=娘ガモーラの命を差し出したことと、娘への愛を決して犠牲にしなかったアントマンが解決の鍵を握っているのではないか、と思ったのです。あるいは、量子世界から彼が戻ったために結局は宇宙の生命のバランスが崩れて(きっちり半分にし切れてなかった)、それがサノスに影響ある、とか。娘が消えてしまったホークアイや、五年の間に娘に恵まれたトニーのこともあったんでねー……。「娘」がキーワードなのかな、とも思ったが、私の予想は裏切られました。
その裏切られ方があまり意外な方向じゃなかったことが、一番の不満かなー。
だから、熱狂的な受け入れ方はできなかったんだけど、それでもすごく面白いです。なぜかというと、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品を今まで全部見てきた人へのサービスが半端ないからー(゚Д゚)!
残ったヒーローたちは、それぞれチームに分かれてインフィニティ・ストーンのある時代へタイムスリップし、集め、それを使って失われた命を取り戻そうとします。この行った先でのエピソードがそれぞれ面白すぎる。特にキャプテン・アメリカの魔法のひとこと! それだけでストーンを手に入れるとは、キャップお見事!
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のオープニングへと飛んだネビュラが、まだピーター・クイルに出会っていないガモーラに対して言う、
「あれか木の二択だった」
にも爆笑。ひどい。いろいろひどい。全方向にひどすぎる(ほめてます(´∀ ` ;))。
トニー・スタークは父親ハワードとのわずかな邂逅があります。ワンシーンくらいしか映らない執事のジャーヴィスも、ちゃんとTVシリーズ『エージェント・カーター』のあの人が演ってた。
そう、ちょっとしか出てこない役の人が山ほどいるんですが、それもまた楽しみなんです。これだけのためにこんなに! と感動するほどです。『仮面ライダージオウ』も見習ってほしい(いや、予算が違いすぎますから(´;ω;`))。
ものすごくスケールの大きい「オールスター映画」であり、やっぱりアベンジャーズって「お祭り映画」なんだな、と実感しました。とっちらかったところや矛盾点や不満なところ(キャプテン・マーベルがやっぱり出てくるの遅い! 殺人が全部起こってから真相がわかる金田一耕助並だな!)もありながら、力技とサービス精神で乗り切る。全方向に気をつかいつつ、話をまとめ切った監督のルッソ兄弟へ、心をこめて「お疲れさま」と言いたい。
そして、永遠の童貞ヒーローとして終わるかと思ったキャップが意外な形で卒業するという──これは、私としてはショックというか、でも同時に「よかったねえ」と思ったり。
さらに……トニーがついに死んでしまった……。アイアンマンというMCUの始まりの人が死んで、アベンジャーズは幕を下ろす。実は今回、一番危惧していたのは、誰か主要なキャラが退場してしまって、これ以降のMCU作品に関心がなくなるのではないかってことだったのです。死ななくてもこの区切りまで見たから、もう満足してしまうのではないか、とも思いました。『北斗の拳』でのラオウとか、『ER』でのカーター先生みたいに! だって、トニーやキャップがもう出ないっていうのはわかってるんですから!
ところが、そうはならなかった。納得の行く退場は、明日の活力になるね。これからがまた楽しみになりました。今は夏公開の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』がどういう始まり方するのかなって考えている。
それだけでも大満足なので、評価はオマケだ!
(★★★★☆)
「宇宙の全生命の半分が消滅した」と書いていいんだろうか、とも思って。前作『インフィニティ・ウォー』から一年がたったとはいえ、ねー。
あそこからどう反撃するんだろう、とワクワクで公開初日に見に行きました。数日前からSNSを控えめにして、前日の夜からはまったく見ずに。
そして始まってすぐに思ったこと。
「おお、サノスよ! オープニング早々死んでしまうとはなにごとだ(゚д゚)!」
さらに、
「それから5年後──」
ってなんだよ!
超展開であっけに取られます……。
なぜ5年後かというと、そのタイミングでアントマンが量子世界から戻ってくるのです。しかし、彼の体感時間はわずか5時間だった、ということで、そこから量子世界でならタイムスリップができるという話になっていって──。
ああー、やはりタイムスリップかー……とガッカリまでは行かないながら、「もしかしたら裏切ってくれるかも!?」という期待が霧散いたしました……。タイムスリップくらいしかできることはない、とわかっていながらも、どうしてもこのネタって矛盾点を解消することができないし考えちゃうから、そういうのを感じたくなかったのですよねー。
私の予想では、タイムスリップを選びながらも、実はそれでは解決しきれず、用途不明のソウル・ストーンとそれを手に入れるためにサノスが犠牲にしたこと=娘ガモーラの命を差し出したことと、娘への愛を決して犠牲にしなかったアントマンが解決の鍵を握っているのではないか、と思ったのです。あるいは、量子世界から彼が戻ったために結局は宇宙の生命のバランスが崩れて(きっちり半分にし切れてなかった)、それがサノスに影響ある、とか。娘が消えてしまったホークアイや、五年の間に娘に恵まれたトニーのこともあったんでねー……。「娘」がキーワードなのかな、とも思ったが、私の予想は裏切られました。
その裏切られ方があまり意外な方向じゃなかったことが、一番の不満かなー。
だから、熱狂的な受け入れ方はできなかったんだけど、それでもすごく面白いです。なぜかというと、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品を今まで全部見てきた人へのサービスが半端ないからー(゚Д゚)!
残ったヒーローたちは、それぞれチームに分かれてインフィニティ・ストーンのある時代へタイムスリップし、集め、それを使って失われた命を取り戻そうとします。この行った先でのエピソードがそれぞれ面白すぎる。特にキャプテン・アメリカの魔法のひとこと! それだけでストーンを手に入れるとは、キャップお見事!
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のオープニングへと飛んだネビュラが、まだピーター・クイルに出会っていないガモーラに対して言う、
「あれか木の二択だった」
にも爆笑。ひどい。いろいろひどい。全方向にひどすぎる(ほめてます(´∀ ` ;))。
トニー・スタークは父親ハワードとのわずかな邂逅があります。ワンシーンくらいしか映らない執事のジャーヴィスも、ちゃんとTVシリーズ『エージェント・カーター』のあの人が演ってた。
そう、ちょっとしか出てこない役の人が山ほどいるんですが、それもまた楽しみなんです。これだけのためにこんなに! と感動するほどです。『仮面ライダージオウ』も見習ってほしい(いや、予算が違いすぎますから(´;ω;`))。
ものすごくスケールの大きい「オールスター映画」であり、やっぱりアベンジャーズって「お祭り映画」なんだな、と実感しました。とっちらかったところや矛盾点や不満なところ(キャプテン・マーベルがやっぱり出てくるの遅い! 殺人が全部起こってから真相がわかる金田一耕助並だな!)もありながら、力技とサービス精神で乗り切る。全方向に気をつかいつつ、話をまとめ切った監督のルッソ兄弟へ、心をこめて「お疲れさま」と言いたい。
そして、永遠の童貞ヒーローとして終わるかと思ったキャップが意外な形で卒業するという──これは、私としてはショックというか、でも同時に「よかったねえ」と思ったり。
さらに……トニーがついに死んでしまった……。アイアンマンというMCUの始まりの人が死んで、アベンジャーズは幕を下ろす。実は今回、一番危惧していたのは、誰か主要なキャラが退場してしまって、これ以降のMCU作品に関心がなくなるのではないかってことだったのです。死ななくてもこの区切りまで見たから、もう満足してしまうのではないか、とも思いました。『北斗の拳』でのラオウとか、『ER』でのカーター先生みたいに! だって、トニーやキャップがもう出ないっていうのはわかってるんですから!
ところが、そうはならなかった。納得の行く退場は、明日の活力になるね。これからがまた楽しみになりました。今は夏公開の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』がどういう始まり方するのかなって考えている。
それだけでも大満足なので、評価はオマケだ!
(★★★★☆)
[Tag] * ★★★★☆
最終更新日 : 2019-05-05