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◆『かりそめのパートナー』ジャクリーン・バード

◆『かりそめのパートナー』ジャクリーン・バード(ハーレクイン)
 アンバーは5年前、恋人ルーカスに捨てられた。ギリシアの大企業の社長である彼が、父親の意向に叶う同国人の娘と結婚するために。アンバーは追いすがるが、ルーカスは彼女のことを「妻より愛人向き」と言い放つ。その彼が、今目の前にいる。父と妻子を失ったと言って、アンバーを訪ねてきたのだ。("Marrige At His Convenience" by Jacqueline Baird, 2001)



 いやあ、寝る寸前に読み終わったんだけど、ヒーロー・ルーカスのあまりのひどさに、寝つけなくなってしまいましたよ(´д`;)。
 夜中に目を覚めた時もこの記事をどう書こうかと考えているうちにまたカッカしてきて──さんざんです(´・ω・`)。
 なんかもう、どっからどうツッコめばいいのか戸惑うくらい、ダメでクズで自己中なんだよね。いや、なかなかかわいそうな人なんですよ。麻薬中毒の母親に13歳まで育てられ、家を母の彼氏に追い出されたところを、本当の父親に救われる。父親に帝王学を叩き込まれ、死んだ腹違いの兄のあとを継ぎ、父親の期待に応えようとして、言われたままあてがわれた娘と結婚しようとする。そうすることが父への恩返しだと、本気で思っている。
 それをちゃんとヒロインのアンバーに話して別れるなりなんなりすりゃいいのに、なんか全然話さないんだよね。一事が万事この調子で、肝心なことは言わない。でもこれは、ルーカス本人というより作者の塩梅ですよ。結婚した妻と彼は死別したとアンバーに思わせるんだけど、それもまた「英語がうまくないから」みたいな都合いい言い訳にしていてさ(妻とは離婚しただけ。父親と子は本当に亡くなっている)。「本心を明かさない」というルーカスのキャラを便利に使ってるだけみたいに見える。ここら辺、かなりモヤモヤしました。私はヒーローに怒りたい(゚д゚)! けどキャラ設定に無理があるから、そこまで責められない! という多大なストレスを感じました(そっち?)。
 溜飲を下げるところがないわけじゃない。特にルーカスの妻になる「清純なギリシア娘」クリスティーナの設定がいい。ピンク色のゆるふわドレス着て、

「ジジイたちの言いなりに結婚してもお金手に入るしさー、あたし損する要素ないしー(タバコスパー)」

 という割り切った18歳のギャル(´∀ ` ;)。もちろん清純ではないし、もっとひどい地雷要素もあって、ちょっと「ルーカスざまあ」と思った。女見る目全然ない!
 これでアンバーがもう少し毅然としている人だったら、もっと面白かったんだけどな……。捨てられる時に追いすがるのはしょうがないとしても、5年後のむりやりの結婚話にも流されまくり。利用できるものはなんでも利用して周りにいい顔をして、彼女を追い詰めるルーカスの態度がまたサイコパスっぽくて、ゾッとしました。5年前、全然デートもせず寝室にこもってばっかだったけど──みたいな話を二人でしてましたけど、5年後も同じやんけ(-ω-;)。成長してねえな、としか感じませんでしたよ。
 気づいたのは、実はルーカスが言わなかったことを全部ちゃんと説明しても話は成立するということ。雰囲気はすごく変わるけれども。つまり、傲慢ヒーローありきの設定ばかりが目立つお話だったな……。
(★★☆)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : コンテンポラリー ハーレクイン(文庫含む) ★★☆

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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