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□『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』"Spider-Man: Far From Home" 2019(6/28公開)
『アベンジャーズ/エンドゲーム』から少しあと。ニューヨークの高校生でありながらスパイダーマンのピーター・パーカーは、夏休みのヨーロッパ研修旅行を控えていた。そこにニック・フューリーから電話が。ピーターはその電話をスルーして旅行へ出かけてしまう。ところがヴェネツィアで巨大な水の怪物に襲われる。戸惑うピーターの前に、「アース833」というマルチバースからやってきたヒーロー、ミステリオが現れる。(監督:ジョン・ワッツ 出演:トム・ホランド、サミュエル・L・ジャクソン、ゼンデイヤ、コビー・スマルダーズ、ジョン・ファヴロー、ジェイコブ・バタロン、マリサ・トメイ、ジェイク・ギレンホール、他)
『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレも含まれます。



 予告編などを見た段階での私。

「ミステリオがヴィランだっていうのはわかるけど、『エンドゲームが別次元(マルチバース)の扉を開いた』とか言ってるし、『スパイダーマン:スパイダーバース』もあったし、あんなふうな展開になるのかな((o(´∀`)o))ワクワク」

 本編を見た私。

「とんだ小物だな、ミステリオ(゚Д゚)!!」

 ──見事にだまされました(´ω`;)。「アース833」から来たとか嘘なのです。ドローンや視覚効果を利用してニセ怪物を生み出す特撮詐欺師なのです。
 しかし、それに面白さが削がれることはない。むしろスパイダーマンの「ご近所ヒーロー」としての本質や、彼の若さや未熟さ、そして成長が強調されて、ドラマ性は上がっていると感じました。
 前作『ホームカミング』でもそうだったけど、今回のスパイダーマンシリーズのヴィランは動機が非常に卑近なのね。でもその小物感を逆に生かした設定にして、なおかつ演技力のある人にしっかり演ってもらい、別のスケール感や説得力を出すことに成功していると思います。今回は特に「人は信じたいものを信じる」という人間心理も利用していて、現代的でとても卑怯なヴィランを構築している。
 あとはとにかくトニー・スタークの存在感ですよ。今回の件は、実は彼の生前の行いがひどかったから起きたことなんだよね。死んでもその人間性はチャラにならんのだな……。アイアンマンとしての彼は立派なヒーローであったし、経営者としても成功したけれど、人間としてはやっぱりダメな人だった。壮大なトニー・スタークディスり映画とも言えるな(´∀ ` ;)。
 まあ逆恨みなんだけど、トニーが、ミステリオことクエンティン・ベックたちをもう少し気遣える人だったら、こんな無駄な恨みを買わなかったはずだし。ていうか、あの技術は絶対にハリウッドに売り込んだ方がよかったと思いますけどね。特撮の革命が起きてたよ! トニー、損したな!(ほんとにあればだけど)
 オマケは二つあって、一つ目で、実は我々はもう一つだまされていたとわかる。見ている間、ちょっとだけ違和感があったんですけど、そういうことだったのね──と今言っても後出しジャンケン感は否めず(´・ω・`)。
 しかしそれより最後のオマケが! 何あれひどい!(゚д゚) ここで終わるのもひどい! いつ続き見られるんだよお!ヽ(´Д`;)ノ
 ミステリオじゃなくて、ここでのJ・K・シモンズの登場こそがマルチバースと言われていますね。
(★★★★☆)
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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
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