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●『侯爵の帰還は胸さわぎ』マギー・フェントン

●『侯爵の帰還は胸さわぎ』マギー・フェントン(ライムブックス)
 1819年、ロンドン。マンウェアリング侯爵セバスチャンは、帰国早々決闘をする羽目に陥る。妊娠した娘の名誉のため、とかいうが、セバスチャンはそのお腹の子の父親では断じてない。彼には思いを寄せる女性キャサリンがいたが、彼女は憎むべきおじの妻で、今は未亡人。おじが死んだのでセバスチャンは爵位を継いだのだが、まったくうれしくなかった。彼の人生は不運の連続だ。("Virtuous Scoundrel" by Maggie Fenton, 2015)



「ロマンス映画を&拍手御礼」の拍手でリクエストいただきました。Eさま、ありがとうございます! 『公爵のルールを破るのは』に続くシリーズ第2作目ですが、シリーズ名はわからず……。
 読むのにかなり時間がかかってしまいました。最近、めっちゃ仕事が忙しいのですよ(´・ω・`)……。その合間を縫って読んだのですが、時間がかかりすぎて前の方を忘れてしまったりなんだり……言い訳ばかりですみません。
 ラブコメを時間かけて読むのはいかんな、と思いました。前作と同じくらいのドタバタぶりなんですが、やはりテンポよく読まないと面白さを実感できない。この点、自分に残念です……。
 読み終わってよくよく考えると、けっこうツボな設定だったのに。ヒロインのキャサリンは過去にいろいろあって自分に自信がない。ヒーローのセバスチャンも過去のトラウマから女性と関係を持つことを拒否している。そんな彼が本気で好きになったのはキャサリンだけなのに、彼女は世間一般の彼の噂を真実だと思いこんでいる。つまり「とんでもない放蕩者」という──冒頭の決闘の火種になった女の子のことも、彼の仕掛けた火遊びの結果でしょ? くらいに思ってる。実際はちょっとキチ入ってる親子に狙われているだけなのです。だけ(´ω`;)? だけっていうか、ものすごくめんどくさいストーカー被害にあっているのは彼の方なのですよね。
 とはいえ、そういう世間の噂を都合よく隠れ蓑にしていた自分の責任でもあり──なんとかして彼女の信頼を得ようと奮闘するけど、いろいろ不運な人なのでほんとうまくいかない(´;ω;`)、というお話なのです。
 うーん、すごくツボな設定なのに、どうしてこんなに読むのが遅かったのか……。一つ考えられるのは、最初の方のベタな表現が気になったからかなあ。キャサリンがセバスチャンのことを「もしかしてあの噂って嘘かも」と思うきっかけが、「赤ん坊や動物に好かれる」ってところなんですよね。白雪姫かよ、と思うくらいベタな設定(´ω`;)。なんか「ちょっと安易かな」と思ってしまった。
 それもまあ、「ラブコメだから」と思い直し読んでいったんだけど、前作カップルのおせっかいぶりもまたとてもベタで。旦那の方はまあしょうがないんだけど(この人いないともっと大変そうだし)、奥さんの方、「あれ、こんなキャラだったっけ(´д`;)?」とつい思ってしまい──いや、多分こんなキャラだったんだろうけど、少し都合よく動かしすぎちゃいない? と思ってしまって……。
 半分くらい過ぎて、セバスチャンが何者かに(バレバレ)襲われて、キャサリンが看病したり、あるフランス貴族が溺愛している犬が誘拐されるエピソードが出てきたりすると面白くなってくるんだけど、最初の失速を取り戻すことができないまま終わってしまいました。
 うーん、最近惜しい作品が多い──じゃなくて、私が乗れないのは、多分私の心身の調子の問題……おすすめしてもらったのにごめんなさい(´・ω・`)。もっと余裕ある状態で読みたいですね。前作が気に入って、元気な方にはおすすめしておきます。
(★★★☆)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : ヒストリカル ライムブックス ★★★☆

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    プロフィール

    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
    ★★★★からがおすすめです。
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