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■『レベッカ』

■『レベッカ』"Rebecca" 1940(DVD)
 雇われコンパニオンの「わたし」は、モンテカルロでイギリスの紳士マキシム・ド・ウィンターと出会う。彼はマンダレイという有名な領地に住んでいる。マキシムとわたしは結婚し、マンダレイへ戻ることになるが、壮麗な屋敷には彼が一年前に亡くした妻レベッカの痕跡がそこかしこに残っていた。(監督:アルフレッド・ヒッチコック 出演:ジョーン・フォンテイン、ローレンス・オリヴィエ、ジュディス・アンダーソン、ジョージ・サンダース、レジナルド・デニー、グラディス・クーパー、他)



 やっと『レベッカ』の映画を見ました。
 なんともう79年前の作品ですか……。戦前の映画で、モノクロです。お安いDVDなので画質はあまりきれいではないけど、しょうがないよね(´・ω・`)。
 ヒッチコック映画としての特徴はそんなにないような──。とはいえ、彼の演出方法自体、もう定番化しているはずなので、今見ても画面の見せ方については古さを感じない。レベッカの姿を幽霊みたいに出すとか、いかにもありそうなダサい演出もない。ただ、音楽の使い方とか、女優にソフトフォーカスをかけるとか、そういうところは古いなあと思いました。特に音楽の使い方は、登場人物が何かショッキングな真相などを吐露すると、「ジャジャーン!」とこれ見よがしに大音量になる、という──家族にそれを言ったら、

「それはコントじゃん(゚д゚)!」

 まあ、そう思うよね(´ω`;)。今のスリラーだと音や音楽にこだわった演出というのは珍しくないけど、基本ずっとBGMが鳴っててね。それが当時の定番演出だったのかもしれないし、技術的な問題もあったのかも。Wikipediaとか読むと、プロデューサーのデヴィッド・O・セルズニックの横やりがすごかったらしいので、ヒッチコックは自由に作れなかったのかもしれないね。
 ストーリーはほぼ原作どおりです。ボート事故で亡くなったレベッカを崇拝するダンヴァース夫人(超怖い)に追い詰められ疲弊する名無しのヒロイン、船が難破したのをきっかけに沈められたボートが見つかり、中からレベッカの遺体が発見され、殺人だと主張するレベッカのいとこはマキシムが犯人だと告発し──というお話。
 大きな改変は「マキシムはレベッカを殺していない」というところです。「カッとなって殴ったら、転んで頭打って死んだ」という事故死扱い。やはりハリウッド的にはローレンス・オリヴィエという大スターをガチな殺人犯にはできなかったらしい。でもまあ、事故とはいえ死なせているのは確かなので、ギリギリな改変でありましょう。原作の最大な持ち味である「後味の悪さ」は、マキシムの殺人者としての苦しみが起因なので、これによりかなり排除されています。
 私の一番不満は、マンダレイの自然描写がほぼないところなのですよね。レベッカの部屋から見える海岸が、映画だから見られるのかと思ったら、なんと見られない(゚Д゚)! これにはかなりがっかりしました(意図的だったとも言われてるけど)。お屋敷の外観自体もミニチュアだったそうですよ。
 ヒッチコックを生き返らせて、今の技術でセルズニックの横やりもなく好きなように作らせてあげたら、どんなふうになったのかなー、と思ったりしました。めっちゃ後味悪いものに仕立ててくれたかもねー。
(★★★☆)
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genre : 映画

tag : ★★★☆ ロマンス映画

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
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