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2009 · 06 · 22 (Mon) 18:30

●『ほほえみを戦士の指輪に』ジュリー・ガーウッド

●『ほほえみを戦士の指輪に』ジュリー・ガーウッド(ヴィレッジブックス)
 イングランド人であるジュディスは、自国とスコットランドが敵対していることも知らない幼い頃に、フランシス・キャサリンと親友になった。ハイランドに嫁いだ彼女のお産を手伝うことは、ずっと昔に交わした大切な約束。それを叶えるため、ハイランドからジュディスを迎えに来たのは、親友の義兄イアンだった。("The Secret" by Julie Garwood,1992)

 おお、ヒーローがツンデレ──(*´ω`*)。
 日本人の基準(?)からすれば、少しツンすぎ(ていうか単にぶっきらぼう?)ますが、男同士の会話の中で割とうかつに本心を漏らしてしまうところがかわいい。今までジュリー・ガーウッド作品のヒーローってピンと来なかったんだけど、

「うぬぼれるんじゃないぞ。弟のかわりに送ってやってるだけだ」

 このツンデレ全開のセリフ──萌えたわ~。周りの「嘘つけっ」てツッコミが目に見えるようだ。
 ヒロインもいいです。おじおばに愛されたとはいえ、本当の親の愛には恵まれず、ほぼほったらかしで育ったせいか、怖いものなしというか──たくさん傷ついて育ってきたから、傷つくことを恐れていながらも背を向けることを潔しとしないというか。何事にも捨て身で挑む勇気がある。
 原題「秘密」というタイトルながら、それで話を引っ張っていくのではなく、ハイランドの氏族(クラン)に入り込んだヒロインが、そこの因習を第三者の立場から変えていこうというのがメインなのもよかったです。ヒロインがいつの間にか助産婦になっていくので、当然女性中心のお話だし。彼女と敵対というか、イングランド人に偏見のある長老たちが、単なる頭の固い意地悪な老人ではなく、ムカつくけど憎めないジジイたちになってたのも楽しかったです。
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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