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2019 · 09 · 29 (Sun) 12:30

□『新感染 ファイナル・エクスプレス』

『新感染 ファイナル・エクスプレス』"부산행" 2016(WOWOW)
 ファンドマネージャーのソグは妻と別居し、幼い娘スアンとソウルで暮らしている。スアンは誕生日の前日、母の住むプサンへ行きたいと言い出し、ソグは仕事を理由にいったん断るが、結局次の日の早朝、プサン行きのKTXへスアンとともに乗り込む。発車寸前に駆け込んできた若い女性は、何かに追われているようだった。スアンは動き出した車窓からホームの駅員が何者かに襲われるのを目撃する。(監督:ヨン・サンホ 出演:コン・ユ、チョン・ユミ、キム・スアン、キム・ウィソン、マ・ドンソク、他)

 評判よくてそれで録画したのに、だいぶ寝かせてしまいました。本も映画も寝かせすぎ(´・ω・`)。
 とても面白かったです。ゾンビものはけっこう見ている私ですが、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』『ゾンビ』などの「ゾンビ映画」というジャンルの方向性を決定づけた作品は別格としても、以降のゾンビものですごく面白い作品というのはそう多くはない。でもこれは、ゾンビものとしても、そして韓国の新幹線KTXを舞台とした密室アクション&サスペンスとしてかなり面白いし、よくできてる。
 とにかく山場が怒涛のように押し寄せてきて、一つ乗り越えたと思ったらまたすぐに次が! しかも思いも寄らぬ方向から! というのも多く、息もつけない飽きさせない! いくつ山場があるんだ、まだ続くのか! と思いながら見てた。
 でもそれも当たり前なのです。なぜならこの映画の登場人物たちは、「生き残る人たち」ではなく、「殺されるしかない人たち」だから。
 今までのゾンビ映画って、基本アメリカが舞台なので、主人公たちがすぐに銃を手にして(本人が所有してなくても、どこかにはあるし)、ゾンビの頭をぶっ飛ばして危機を切り抜けていくんだけど、韓国ではそんな状況にはならないし、アメリカであっても銃を持っていなければこういうふうに死んでいくしかないのかもしれない。この映画の登場人物たちは、大量に命を犠牲して、ようやくほんの少しの命を救うしかない人たちであり、今までのゾンビ映画の背景でしかなかった人たちなのです。
 そういう市井の人たちの生活が垣間見えるストーリー運びも巧みでした。主人公のソグはワーカホリックで、娘の誕生日の贈り物もよくわからないダメ父ちゃん。最初のうち、自分と娘スアンが助かることだけ考えて行動するのですが、「パパは自分のことしか考えてない!」とスアンに言われたり、生き残りの乗客たち、特にサンファとソンギョン夫妻に感化されて、次第に協力して生き延びようとしていく。
 このサンファとソンギョンの夫婦がいいんだよね。サンファはプロレスラーみたいな強面で、実際荒っぽくて強い人なんだけど、妊娠中のソンギョン(きれいな人。美女と野獣感)にはとても優しい。ソグに対して最初は「ハッ! インテリ様がよお(゚д゚)!」みたいに接していても、やはり変わっていく。これが噂のマ・ドンソクかー。
 ひどい奴も当然のように出てくるんだけど、ハリウッド映画とかとは印象が違ったな。いや、腹は立つんだけど……なんでしょうか。アジア系の顔してるから(´ω`;)? 誰でもそうなるみたいな気持ちをさらに抱きやすいって感じかなあ……。
 あとやっぱり、娘スアンがね……ラストの歌うシーンがね……ううう、とってもベタな伏線なんだけど、涙なくしては見られなかったです……。
 それから、これは作品の感想じゃないのですが、登場人物たちが走るゾンビに襲われるシーンを見るたび、

「ザック・スナイダー! ザック・スナイダーのせいで! あいつがソンビを走らせなければ、もっと人が助かったのにー!!」

 と思わずにはいられませんでした。ザック・スナイダーとは、『ドーン・オブ・ザ・デッド』で初めてゾンビを走らせた監督です。画期的ではあったけど、風情がないのよね……。ゾンビの「風情」ってなんだよ、なんですけどね(´ω`;)。
 あっ、でも今Wikiを読んだら、脚本ジェームズ・ガンって書いてある! もしかしてザック・スナイダーではなく、ジェームズ・ガンのせいかもしれないね(´∀ `;)。

 ところで、高速列車に感染者が、というと『カサンドラ・クロス』という映画を思い出す昭和の人間です。思い出しただけです。多分『カサンドラ・クロス』って私見てないから。もう古い映画は見たか見てないのかも憶えていないという状況になってきました。だから比べられないんですけど、こっちの方がきっと面白いと思うよ!(すごく適当なこと書いてる)
(★★★★)
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最終更新日 : 2020-03-04

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