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◆『エンドレス・サマー』キャレン・T・ウィッテンバーグ

◆『エンドレス・サマー』キャレン・T・ウィッテンバーグ(ハーレクイン)
 優秀なセールスウーマンのレベッカは、ある日オークションで古めかしいトランクを手に入れる。ところが、トランクが届く前にも関わらず、クイン・キンザーと名乗る男性が「譲ってほしい」と現れる。彼は「それは僕の伯母のものなので、買い取りたい」と言うのだけれど、それは果たして本当のことだろうか──?("Summer Charade" by Karen Toller Whitenburg, 1987)



 仕事が大変忙しい上に、大変疲れているのです(´・ω・`)。
 そんな中読んだ本作──うーむ、一応ラブコメなんですが、なかなかゆるい話で、イマイチ乗り切れず……読み終わるまで時間かかってしまった。
 ツッコミどころというか、気になるところもたくさんあった。32年前のものですから仕方ないんですが、今の危機管理からするとハラハラしてしまうことが多い。一つはトランクの配送手続きをした人が、ヒーローのクインや、他にトランクを手に入れたい人にホイホイとヒロイン・レベッカの一人暮らしの住所を教えちゃうところ。そういう時代なのはわかってるんですが、今読むとなんだか怖くて(´ω`;)。しかもレベッカのアパートの部屋は、何者かに荒らされちゃうんですよ! 明らかに何か──つまりトランクを狙って。
 ストーリーの展開としては、果たしてクインが部屋を荒らした犯人なのかどうなのか──みたいな淡いサスペンスになっていくんですが、レベッカはクインのことを信じたいわけです。ところがラブコメでもあるので、葛藤とか切なさみたいな方向に行かない。ゆるく疑うけど、楽しいことがあると「まあ、いいか」みたいになって、何かまた起こると「あれ、やっぱ彼のせいなのかな?」と考え始める、という……レベッカ、ぼんやりし過ぎだろ、とつい思ってしまう。
『逃げるアヒル』の記事でも言いましたが、ロマンスとサスペンスは実は相性悪い。しかもその上にラブコメという……はっきり言ってこの三つを融合させるのは、至難の業だと思うのですよ。当然成功してないですよ(´ω`;)。
 ゆるゆるな展開の末に真相がわかるのですが、これは別にいい──というより、終盤に現れた押し込みの犯人のサイコパスぶりにちょっと仰天して、なんかどうでもよくなっちゃったんですよ!
 クインは「そのトランクは伯母モリーの持ち物だから返して」と最初レベッカに言うんですが、彼は本当はトランクの中のモリー(伯母ではなくただの知り合い)の日記がほしいだけなんです。往年のスキャンダルの証拠が残ってるらしいので、ジャーナリストとしてそれを記事にしたい、と。でも実は、本物の甥たちもトランクを探していたのですよね。中に入っている指輪を手に入れた方が、経営する会社の持株をモリーから手に入れることができるということで。
 その甥の一人が押し込みの犯人なのですが、その言い分がひどい。

「いやあ、錠前壊してすまんかった。なんか時間なかったから、壊すしかなかったんだよね。けど、トランクなかったから何も盗らなかったし、君のものは荒らしてないからいいでしょ? もう一回入った時も、気をつかって君がいない時に来たんだよ。で、指輪はどこ? あれは僕のものなんだけど。だって伯母は、昔から僕のことが一番好きなんだから、僕に見つけてもらいたいはず」

 ……( ゚д゚)ポカーン
 アパートに入り込むためピザ屋の制服を盗んだりもしてて、かなり計画的なのですよ。なんでこんなサイコな犯罪者、最後に持ってくんの!? この人どう落とし前つけるの!? と思ったら、結局どうなったかわからないまま終わるんですよね。まあ、レベッカたちには直接関係ないっちゃないんですけど──でもこの宙ぶらりんはひどくない(゚Д゚)!? 気持ち悪いまま退場させないで……それなりの罰を受けたと知りたい……私は。

 あ、忘れていたけど、この作品のヒーロー、実は髭面なのです。珍しい。
 表紙にもたっぷりとした髭をたくわえた男性が描かれています。

IMG_3826.jpg

 ……まあ、別に髭面であることは話には関係ないんですけどゲフンゲフン。
(★★☆)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : コンテンポラリー ハーレクイン(文庫含む) ★★☆

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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