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□『へレディタリー/継承』

『へレディタリー/継承』"Hereditary" 2018(Blu-ray)
 ミニチュア模型作家アニーは、折り合いが悪く秘密主義だった母を失ったことからグループカウンセリングに通うようになるが、母の死は夫や息子のピーター、そして特に娘のチャーリーに影響を及ぼす。そんなある夜、ピーターに連れられチャーリーはパーティーへと赴くが、アレルゲン入りのケーキを食べてしまう。ピーターは病院へと急ぐが──。(監督:アリ・アスター 出演:トニ・コレット、アレックス・ウルフ、ミリー・シャピロ、アン・ダウド、ガブリエル・バーン、他)



 去年公開されて、なんかすごく「怖い」と言われていたホラー映画です。
 私、ホラー映画というか、怖いものがなんでも好きなのです。映画はもちろん、怪談もホラー小説も大好き。と言いつつ、極めているとはとても言えない。割と「怖い」と評判のものをつまみ食いしているだけかもしれません。そんな接し方はいかん(゚Д゚)! と言われそうですが、そのかわりロマンス小説で人身御供になってるから許して……。
 面白かったです。ネタバレには一切触れないようにしていたので、前半ではどんなふうになっていくのかまったくわからない。二転三転、というか、「えっ、そっちへ行く!?」みたいな驚きがあります。もうあらすじから先は何も言えない、みたいになっちゃう。ネタバレサイトだから言ってもいいんですけどねー。
 ただ後半になってくると、「あれ、なんだかなつかしい話になっていくぞ(´∀ `;)」と感じずにはいられない。1970年代のオカルト映画チックになっていくのです。
 ……と、これ以降いろいろ書いたんですが、つまりは昔の映画と比べてどうこうって話になっちゃうので、それはやめた。だって、そんなの年寄りの繰り言じゃないですか。『エクソシスト』や『オーメン』の方が怖いって言ったって、そりゃ若い頃に見ればそれだけ印象深くなるものです。
 しかしこの映画自体がかつてたくさん作られたオカルト映画のアップデート版であることは間違いないと思うんですよね。今までも作られたと思うんですが、それはどちらかといえば「焼き直し」でしかなかったかもしれない。リメイクも多いですが、昔のと比べられて、忘れられてしまう存在でしかなかった。けど、この映画はそのアップデートがすごくうまくいった作品だと思います。あまり昔のホラー(オカルト)映画を見ていない人には新鮮に映り、よく知っている人には別の楽しみ方を提供する。
 別の楽しみ方というのは、画面が怖いとかいろいろあるんですけど、特に音や音楽の使い方ですね。ものすごく気をつかっていて、今風だな、と思いました。ヘッドホンで見たので、音に関してはもう、途中飛び上がるくらい驚きました。「ここでか(`;ω;´)!」と。油断させておいての、アレでしたのでね……。かすかな音も逃さないで見られる環境を推奨します。音楽も常に低く流れているような印象で──いや、ない場面もありますが、耳に残るというか、実に不穏な雰囲気です。
 しかし見終わって頭の中をぐるぐる回っていたのは『オーメン』のテーマ曲 "Ave Satani" でした。つまり、そういうお話なのですよねー。まあ、宗教的な怖さというのは、日本人からすると少しズレて感じちゃうよな、と思うのですが、それはまた別のお話ということで。
(★★★★)
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genre : 映画

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    プロフィール

    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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