2020 · 03 · 07 (Sat) 20:44 ✎
●『心躍る冒険』アン・アシュリー(ハーレクイン)
1815年。家族を亡くし、バースで暮らすキャサリンは、戦争時に英国を裏切って情報をフランス側に流していた人間をあぶり出すため、囮になった。赤毛のフランス娘としてパリで待つ彼女の前に夫役として現れたのは、ダニエル・ロス少佐。彼は、キャサリンの親友を死に追いやった男だった。("Beloved Virago" by Anne Ashley, 2003)

1815年。家族を亡くし、バースで暮らすキャサリンは、戦争時に英国を裏切って情報をフランス側に流していた人間をあぶり出すため、囮になった。赤毛のフランス娘としてパリで待つ彼女の前に夫役として現れたのは、ダニエル・ロス少佐。彼は、キャサリンの親友を死に追いやった男だった。("Beloved Virago" by Anne Ashley, 2003)
お気に入りのさちみりほさんのコミカライズを買ったので、そのために読んだのでした。でも、なんだか時間かかった……。
割と最初の方がゴチャゴチャしていたように思います。コミカライズでもそう思われたのか、前半の二人の出会いからキャサリンの従妹の婚約パーティでの険悪な雰囲気(「こいつが親友を邪険にした奴か(゚Д゚)ゴルァ!!」と敵意むき出し)など、全部すっぱりカットされていて、ヒロインのキャサリンがパリにいるシーンから始まります。その方が絶対にいいよね……。
アン・アシュリーはヒーローの地雷話が多め、という印象があるのですが(愛人がいたりとかね)、この作品のヒーロー・ダニエルは誠実で無骨な軍人さんでした。親友を死に追いやったというのも誤解で、キャサリンは少し幼かった親友の妄想を信じ込んでいただけだったのでした。関係ないけど、ここのくだりを読んだ時、若い頃かかってきたエッチないたずら電話の声が友だちに似ていたから、「Xくん?」と訊いたら「そうだよ」って言ったので(オレオレ詐欺と同じ……)、しばらくXくんのこと「あんなエッチな電話かけてきたくせに、どうしてそんなにしれっとしてるの!?」としばらく軽蔑してたこと思い出しました(´ω`;)。ごめん、Xくん……。
そんな私と同じようにキャサリンの誤解もすぐに解けるのですが、元からはねっかえりでおてんばな女の子なので、彼に対してはなかなか素直になれない。けど、肝は座っているから、危険な任務もあわてずなんなくこなす。昔、婚約者を従兄に奪われたことのあるダニエルが「やはり結婚するなら元婚約者みたいなおとなしい女性を」という気持ちを改めるくらいのインパクトを与える。
二人がケンカしながら追手から逃げ回る真ん中辺はけっこう楽しめたのですが、冒頭が少しもたつき、クライマックスも割とあっさり目で、全体的にはちょっともったいない印象。キャラもストーリーも萌えそうなんだけど私の好みからは少しズレている、って感じかなあ。コミカライズはそこら辺整理されていて、気になるところへの補完もしてあります。
(★★★)

割と最初の方がゴチャゴチャしていたように思います。コミカライズでもそう思われたのか、前半の二人の出会いからキャサリンの従妹の婚約パーティでの険悪な雰囲気(「こいつが親友を邪険にした奴か(゚Д゚)ゴルァ!!」と敵意むき出し)など、全部すっぱりカットされていて、ヒロインのキャサリンがパリにいるシーンから始まります。その方が絶対にいいよね……。
アン・アシュリーはヒーローの地雷話が多め、という印象があるのですが(愛人がいたりとかね)、この作品のヒーロー・ダニエルは誠実で無骨な軍人さんでした。親友を死に追いやったというのも誤解で、キャサリンは少し幼かった親友の妄想を信じ込んでいただけだったのでした。関係ないけど、ここのくだりを読んだ時、若い頃かかってきたエッチないたずら電話の声が友だちに似ていたから、「Xくん?」と訊いたら「そうだよ」って言ったので(オレオレ詐欺と同じ……)、しばらくXくんのこと「あんなエッチな電話かけてきたくせに、どうしてそんなにしれっとしてるの!?」としばらく軽蔑してたこと思い出しました(´ω`;)。ごめん、Xくん……。
そんな私と同じようにキャサリンの誤解もすぐに解けるのですが、元からはねっかえりでおてんばな女の子なので、彼に対してはなかなか素直になれない。けど、肝は座っているから、危険な任務もあわてずなんなくこなす。昔、婚約者を従兄に奪われたことのあるダニエルが「やはり結婚するなら元婚約者みたいなおとなしい女性を」という気持ちを改めるくらいのインパクトを与える。
二人がケンカしながら追手から逃げ回る真ん中辺はけっこう楽しめたのですが、冒頭が少しもたつき、クライマックスも割とあっさり目で、全体的にはちょっともったいない印象。キャラもストーリーも萌えそうなんだけど私の好みからは少しズレている、って感じかなあ。コミカライズはそこら辺整理されていて、気になるところへの補完もしてあります。
(★★★)
最終更新日 : 2020-03-08