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□『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』

『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』"Birds of Prey (and the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn)" 2020(3/20公開)
 ジョーカーと破局したハーレイ・クインは、彼女に恨みを持つ者たちから一斉に狙われるようになる。その中の一人、ゴッサムシティの大物犯罪者、ローマン・シオニス(ブラック・マスク)についに捕まってしまうが、ハーレイは彼が探しているスリの少女を見つけ出すと約束をする。(監督:キャシー・ヤン 出演:マーゴット・ロビー、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジャーニー・スモレット=ベル、ロージー・ペレス、クリス・メッシーナ、ユアン・マクレガー、他)



 わちゃわちゃしているけど、楽しいアクション映画だった!
『スーサイド・スクワッド』はあまり評判よくなかったけれど、私はハーレイ・クイン──彼女だけを評価してけっこうよい点数をつけてしまった。が、後悔はしていない! 今作を見てますますそう思ったね。ていうか、やっぱり『スーサイド・スクワッド』はハーレイしか見るとこはな──ゲフンゲフン。
 今作はとにかく最初から最後までハーレイ・クインを堪能できます。まずは楽しくイカれたハーレイの自己紹介から。しかし、どこまで本当かはわからない。精神科医であったことは確かだよね。そのためジョーカー(この間見た『ジョーカー』とはつながっていない)を担当して惚れてしまい、そこからヴィランへ一直線。二人で犯罪の限りを尽くします。ただ、今まではジョーカーが怖くて彼女に手を出せなかった者たちが、破局して彼の庇護がなくなったと知るや、バンバン襲ってくるわけです。
 それでもなんとか逃げ回るんだけど、シオニスに捕まり、スリの少女カサンドラを見つけ出す羽目に陥る。カサンドラと同じアパートに住むシオニスの運転手ブラック・キャナリーとカサンドラを捕まえた女刑事レニー、謎のクロスボウ・キラーの女などが入り乱れながら、ラスト、遊園地での死闘シーンになだれ込む。
 まー、ハーレイがいいかげんでとってもかわいいのですよ(´Д`*)。やりすぎと思えるくらいの表情や、無駄とも言えるくらいの身体能力の高さ。過剰であればあるほど、マーゴット・ロビーの完璧な役作りに舌を巻きます。両極端に揺れ動くハーレイはやっぱり難しい役だと思うよ。愛すべきキャラでもあり、それでも憎まれる部分もあった方がいい。スーパーヴィランでもあるわけですし。常識から逸脱していることを常に意識させる。でも、最後みんなをまとめるのはなぜか彼女なんだよね。
 好きなシーンは、遊園地の格闘シーンでブラック・キャナリーに「髪ゴムいる?」って渡してあげるところ。なんでこう、女子が戦う時って髪の毛ザンバラのまま戦うのか、といつも疑問に思ってたのです。「邪魔じゃん(゚Д゚)! 目の前よく見えないじゃん! 縛った方がよくね!?」と思ってたら、ついに髪を縛るシーンが出てきた! これって画期的じゃないですか!? 女性が長い髪を振り乱して戦う、というのは一つの記号だよな、とずっと思っていたものですから。
 あと、クロスボウ・キラーこと、ハントレスがアホの子だったのがよかった。いい子なのよ(殺し屋だけどね(´ω`;))! でもアホっぽくてなんかおかしかった。「クロスボウ・キラー」って呼ばれると怒るところとかね。
 ブラック・キャナリーは美しくて優しくて強い人だった。歌姫としての威力は『ピュンピュン丸』のチビ丸並(古い)。女刑事レニーは運の悪い人だったね(´・ω・`)。この人、もっと報われてほしかったな。
 全部が全部信頼できるとか、すごく仲いいとか、友情とか、そういうことじゃないけど、いざとなったら共闘するという関係性には、根幹に共通するひっかかりがあるのだろう、とはわかりますが、女性だと、かなり状況が違っても結局みんな同じことって、あるよね──と思いました。助け合うことで自分も救う。そんな割と単純な、でもそんなに簡単じゃないテーマが垣間見えた気がしました。
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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
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