01
1
2
3
5
6
7
8
9
10
11
12
16
17
18
19
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
   

◆『誘惑のトレモロ』アイリス・ジョハンセン

◆『誘惑のトレモロ』アイリス・ジョハンセン(二見文庫)
 ジュネーブで『レ・ミゼラブル』の舞台に立つデイジーは、若き天才作曲家ジェイソンからブロードウェイで新作ミュージカルのヒロインを演じるよう頼まれるが、ある理由からそれを断る。だが彼はあきらめず、何とか彼女を説得しようとする。("An Unexpected Song" by Iris Johansen,1990)



 前半はとてもよかったんですが、後半が……。
 声だけでなく本人にもメロメロになったヒーローが、ずーっとヒロインを口説き続けていたのに、中盤いきなり彼女の元を去ってしまう。その理由というか、原因のキャラが出てくるのが遅すぎる気がする。それはヒーローの元妻なんだけど、彼女は反社会的人格障害という、いわゆる“サイコパス”──しかもかなり悪辣という設定(念のため言っておくと、反社会的人格障害だからと言って悪辣な人間になるということではありません)。彼の愛する人を巧妙に取り除いていくことを生き甲斐とする奴。
 それを「オチ」に近い形に持ってくるという構成は、時代をかなり反映してるなあ、と思いました。1990年といえば、映画『羊たちの沈黙』なんかが公開されて、「サイコパス」「人格障害」「プロファイリング」とか、そういう言葉が表に躍り出した時期なんだよね。だから、こういう形で扱うのがその当時は一番ショッキングだったんだろうと思う。
 でも、今はこんな構成にはできない。人格障害はいまだ一般的にきちんと知られているとは言えないけど、だからこそ中心にすべきは、今までヒーローが彼女に何をされたか、実際に何をされるか(特にヒロインに対して)、そしてそれに二人がどう対処するか、ということだろうね。
 ストーリーそのものは全然古くない。むしろ普遍的だから、かなり、かーなーり惜しい! と思いました。こんな構成にしたからこそ、最後もあっけなくなっちゃったんじゃないかな。まあ、こういう人を自滅に追い込むのは、ものすごく大変だとは思うけど(・ω・`)。
(★★☆)
web拍手 by FC2

tag : コンテンポラリー 二見文庫 ★★☆

Secret

文字を大きく・小さく

    Twitter&ランキング



    いつもありがとうございます♪


    書評・レビュー ブログランキングへ

    にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
    にほんブログ村

    最新記事

    カテゴリ

    ユーザータグリスト

    最新コメント

    最新トラックバック

    リンク

    RSSリンクの表示

    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    メールフォーム

    名前:
    メール:
    件名:
    本文:

    検索フォーム

    English Translation

    English English得袋.com

    アンケート

    QRコード

    QRコード

    FC2カウンター

    カレンダーと月別アーカイブ

    プルダウン 降順 昇順 年別

    12月 | 2020年01月 | 02月
    - - - 1 2 3 4
    5 6 7 8 9 10 11
    12 13 14 15 16 17 18
    19 20 21 22 23 24 25
    26 27 28 29 30 31 -


    プロフィール

    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
    ★★★★からがおすすめです。
    くわしい注意書きは→コチラ
    リクエストは→コチラ

    最近読まれている記事

    ブログパーツ

    最近の拍手ランキング

    人気の記事

    本ブログ村PVアクセス

    ユーザータグ

    ★★★☆ ロマンス映画 シリーズ 創元推理文庫 ロマンス以外 ★★★★ ラズベリーブックス ヒストリカル その他の出版社 ★★☆ 資料用 サスペンス/ミステリ ハーレクイン(文庫含む) コンテンポラリー ★★★★☆ MIRA文庫 ★★★ ライムブックス 扶桑社ロマンス 新潮文庫 角川文庫 ★★★★★ ハヤカワ文庫 マグノリアロマンス フローラブックス 集英社文庫 パラノーマル アンソロジー 二見文庫 ヴィレッジブックス ★★ ランダムハウス講談社 ★☆ ソフトバンク文庫 サンリオ 文春文庫 ラベンダーブックス ラベンダーブックス(幻冬舎) オーロラブックス(宙出版) 講談社文庫