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2008 · 12 · 09 (Tue) 13:10

◆『レディ・エマの微笑み』スーザン・エリザベス・フィリップス

◆『レディ・エマの微笑み』スーザン・エリザベス・フィリップス(二見文庫)
 英国貴族の娘エマは、校長をつとめる学校の所有者である公爵との結婚を回避するため、空港に迎えに来たケニーと関係を持とうとするが、彼は実は不祥事を起こしてトーナメントへの出場を停止されているプロゴルファー。彼女の面倒を見れば復帰できると言われたのだが──。

 SEPらしいラブコメ!
 私はシカゴ・スターズのシリーズが好きなんですが、それを彷彿させる展開でした。けど、途中まではイライラしたなあ。やっぱりヒーローがズルイよ。いわゆる傲慢ヒーローに分類されると思うんだけど、SEPのヒーローはズルイ奴が多い。自己中心的で、ヒロインの感情を自分のいいように操ろうとするというか、優位に立ちたがるというか。それはつまり、素直に従ってると言いなりになるってわかってるから反発するってことなんで、メロメロでもあるんですが、とにかく認めない。非情にも駆け引きしようとするのが、イラついてたまらない。できっこないくせに。
 傍から見てると、「バッカじゃないの」と言われること必至なヒーローだと思うんだけど、最後に彼らが素直になってがんばってるところを読むと「よしよし」と許したくなるんだよね。今回のはそれがありました。ていうか、それがあるとやっぱり幸せな気分になるよね。
(★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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