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2022 · 06 · 06 (Mon) 00:05

■『クリスマス・ナイト ~恋におちた騎士~』

■『クリスマス・ナイト ~恋におちた騎士~』"The Knight Before Christmas" 2019(Netflix)
 1334年、12月18日。イングランド、ノリッチの騎士であるコール卿は、鷹狩りの最中、謎の老婆に出会い、2019年のオハイオ州ブレースブリッジへ送られてしまう。高校教師ブルックの車と衝突したコールは、しばらく彼女のゲストハウスに泊めてもらうことになるが──。(監督:モニカ・ミッチェル 出演:ヴァネッサ・ハジェンズ、ジョシュ・ホワイトハウス、エマニュエル・シュリーキー、ハリー・ジャーヴィス、ミミ・ジアノプロス、エラ・ケニオン、他)

 いかん、またクリスマスものを見てしまった(´・ω・`)……。
 ロマンス小説でも、クリスマスものの読後感はほぼ一緒ではないか、と思っていたりするのです(いくつか例外はあるけど)。欧米人のクリスマスに対する思い入れは、日本人には計り知れない。家族、愛、優しさ、温かさ──それらを全面的に肯定することこそクリスマスの義務であると言いたいのか。ただ、むしろそういうことをおおっぴらに臆面もなく表現できるのが「クリスマスもの」なのかも、と思ったりしました。「綺麗事」だけを描いても「クリスマスだから」と許される、世知辛い世の中のことはいっとき忘れてもいい、という妙な安心感があるのかもしれない。
 などとわけのわからないことを言っておりますが、この映画もそういう優しい映画でした。クリスマスものって、家族で楽しく見ることを前提にしているので、複雑なプロットとかはない。タイムトラベルものなんですけど、ヒーローのコールがなんで14世紀のイングランドから685年後のアメリカに送り込まれたのかは全然わからない。タイムトラベルができるらしい謎のメダリオンを渡した老婆によれば、どうも「騎士として足りないものを見つけないと帰れない」ということらしく、つまりそれは「愛」──ヒロインのブルックということ。なんで彼女なのか、という説明も特にない。中世の騎士が現代に戸惑う姿がメインなのかと思ったけど、テレビ見たらすぐに慣れるし。『スプラッシュ』かよ(゚д゚)。そして、老婆は結局サンタクロースっぽい感じ。まあ、それで万事OKってことにしているね(´ω`;)。
 とにかくクリスマスにちょっと謎めいて変わってるけど優しい人が現れて恋に落ちて、いったん別れるけど、「奇跡」が起こってまた戻ってきてめでたしめでたし──ってすっごく既視感があるんですけど! クリスマスロマンスの定番!?
 MCUの配信ドラマ『ホークアイ』で「クリスマス映画マラソン」とかいう言葉を初めて知ったのですが、こういうほんわかした映画を家族でずっと見続けることだと認識した。そういう点ではこの映画は最適なんでしょう。日本も年末年始に『孤独のグルメ』一挙放送とかやるじゃないですか。そういうのと同じかも(多分違う)。ところで、クリスマス映画に『ダイ・ハード』は入りますか!?(バナナはおやつに入りますか的な)
(★★★)
[Tag] * ★★★ * ロマンス映画

最終更新日 : 2022-06-06

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