2022 · 06 · 11 (Sat) 16:04 ✎
□『トップガン』"Top Gun" 1986(APV)
アメリカ海軍の艦上戦闘機のパイロット、ピート・"マーヴェリック"・ミッチェルは、優秀でありながらも問題児。しかし、処分される直前にアメリカ海軍戦闘機兵器学校、通称"トップガン"へ派遣されるという幸運の持ち主でもある。トップガンとは、トップパイロットが集まり、日々競い合う養成所だ。マーヴェリックは、そこで教官のチャーリーと出会う。(監督:トニー・スコット 出演:トム・クルーズ、ケリー・マクギリス、ヴァル・キルマー、アンソニー・ダニエルズ、トム・スケリット、他)

アメリカ海軍の艦上戦闘機のパイロット、ピート・"マーヴェリック"・ミッチェルは、優秀でありながらも問題児。しかし、処分される直前にアメリカ海軍戦闘機兵器学校、通称"トップガン"へ派遣されるという幸運の持ち主でもある。トップガンとは、トップパイロットが集まり、日々競い合う養成所だ。マーヴェリックは、そこで教官のチャーリーと出会う。(監督:トニー・スコット 出演:トム・クルーズ、ケリー・マクギリス、ヴァル・キルマー、アンソニー・ダニエルズ、トム・スケリット、他)
『トップガン マーヴェリック』の評判があまりにもいいので、見に行くことにしました。そのために前作『トップガン』を初見以来36年ぶりに見直す。
年月がたって印象が変わるかな、と思ったけど、そんなこともなく(´ω`;)、劇場で見た当時と変わらぬ印象でした。特に後半のミッションからの空中戦。任務で実際に肉体的な接触はないとはいえ、相手の戦闘機撃ち落として「イエーイ、やったーヽ(゚∀゚)ノ」みたいなのってどうなのさ、とつい思ってしまいます。実際の現場でどうかっていうのではなく、映画として見せられるとちょっと萎えてしまう。あれ、ほんとだったら状況的にヤバくないですか?(;゚д゚)とか、敵パイロットにだって家族いるだろとか、そういう方に頭が行っちゃって。軍人さんだし、任務だし、ある意味そういうのって本人の心を守るためにも必要なことだって承知もしているんですけどね──どうも「好戦的」に見えてしまうんですよねえ。
ただ、他の部分もこの「好戦的」なホモソーシャルな場の雰囲気にあふれているのかな、と思ったんだけど、そうでもなかった。ヤバいのは、ケリー・マクギリス演じるチャーリーを追いかけて女子トイレに侵入するシーンくらいで、他は体育会系のアホなノリ程度で許せる範囲であった。いや、男同士のからかいというかイキリ合いは、体育会系というより小学生みたいだったな(´ω`;)。「いやな奴」という印象だったヴァル・キルマー演じるアイスマンも、冷静で真面目な優等生で、優しいわけじゃないけどいい奴だった。マーヴェリックからすると「いやな奴」なのかもしれないが、映画見てるとマーヴェリックの方がよっぽど困った奴だった(´-ω-`)。主人公補正が完全にかかってたな……。
映画自体の印象はこんな感じなんですけど、それよりこの映画を見た時のことが、実はけっこう強烈に印象に残ってるんですよ。
当時、よくホール試写会に応募して映画を見ていた私。『トップガン』にも応募したら当たって大喜び。
「わーい、珍しく映画館での試写だ! しかも日比谷みゆき座!」
と喜び勇んで会社を定時退社し、日比谷へ急ぐ。早めに階段の列に並んで開場を待っていたら、列はどんどん伸び、ついに下まで行って折り返してきた!(その折り返しの途中で知り合いに会ったりもした)
いったいどれだけ人が来るんだろうか。みゆき座は大きな映画館だけど──と思いながら、席を確保し、映画が始まるのを待っていたら、人の波が全然途切れない! どんどん入ってくる! 後方の立ち見はもちろん、空いている通路全部に人が座り込んでしまった! 映画館は人でパンパンで、足の踏み場もないとはこのことかと。一回入ったら、もう動けない(´∀ ` ;)。こんなに混んでる試写会は初めて!
このような異様な熱気の中で見た『トップガン』だったのでした。当時の盛り上がりがよくわかるよね。全米で大ヒットしたということで、期待感がハンパなかったのですよね。
そんな中、私は「話、雑だな……」と思いながら帰ったのでした。36年たって見直しても、やっぱり話は雑だった(´Д`;)。まあでも、最高の鑑賞体験ではあった。それは忘れられないね。
(★★★☆)
年月がたって印象が変わるかな、と思ったけど、そんなこともなく(´ω`;)、劇場で見た当時と変わらぬ印象でした。特に後半のミッションからの空中戦。任務で実際に肉体的な接触はないとはいえ、相手の戦闘機撃ち落として「イエーイ、やったーヽ(゚∀゚)ノ」みたいなのってどうなのさ、とつい思ってしまいます。実際の現場でどうかっていうのではなく、映画として見せられるとちょっと萎えてしまう。あれ、ほんとだったら状況的にヤバくないですか?(;゚д゚)とか、敵パイロットにだって家族いるだろとか、そういう方に頭が行っちゃって。軍人さんだし、任務だし、ある意味そういうのって本人の心を守るためにも必要なことだって承知もしているんですけどね──どうも「好戦的」に見えてしまうんですよねえ。
ただ、他の部分もこの「好戦的」なホモソーシャルな場の雰囲気にあふれているのかな、と思ったんだけど、そうでもなかった。ヤバいのは、ケリー・マクギリス演じるチャーリーを追いかけて女子トイレに侵入するシーンくらいで、他は体育会系のアホなノリ程度で許せる範囲であった。いや、男同士のからかいというかイキリ合いは、体育会系というより小学生みたいだったな(´ω`;)。「いやな奴」という印象だったヴァル・キルマー演じるアイスマンも、冷静で真面目な優等生で、優しいわけじゃないけどいい奴だった。マーヴェリックからすると「いやな奴」なのかもしれないが、映画見てるとマーヴェリックの方がよっぽど困った奴だった(´-ω-`)。主人公補正が完全にかかってたな……。
映画自体の印象はこんな感じなんですけど、それよりこの映画を見た時のことが、実はけっこう強烈に印象に残ってるんですよ。
当時、よくホール試写会に応募して映画を見ていた私。『トップガン』にも応募したら当たって大喜び。
「わーい、珍しく映画館での試写だ! しかも日比谷みゆき座!」
と喜び勇んで会社を定時退社し、日比谷へ急ぐ。早めに階段の列に並んで開場を待っていたら、列はどんどん伸び、ついに下まで行って折り返してきた!(その折り返しの途中で知り合いに会ったりもした)
いったいどれだけ人が来るんだろうか。みゆき座は大きな映画館だけど──と思いながら、席を確保し、映画が始まるのを待っていたら、人の波が全然途切れない! どんどん入ってくる! 後方の立ち見はもちろん、空いている通路全部に人が座り込んでしまった! 映画館は人でパンパンで、足の踏み場もないとはこのことかと。一回入ったら、もう動けない(´∀ ` ;)。こんなに混んでる試写会は初めて!
このような異様な熱気の中で見た『トップガン』だったのでした。当時の盛り上がりがよくわかるよね。全米で大ヒットしたということで、期待感がハンパなかったのですよね。
そんな中、私は「話、雑だな……」と思いながら帰ったのでした。36年たって見直しても、やっぱり話は雑だった(´Д`;)。まあでも、最高の鑑賞体験ではあった。それは忘れられないね。
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最終更新日 : 2022-06-12