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2009 · 07 · 08 (Wed) 09:03

◆『ぬくもりの余韻』キャサリン・コールター

◆『ぬくもりの余韻』キャサリン・コールター(MIRA文庫)
 研修医の友人に誘われて参加したピクニックで、ジョージィは医師のエリオットに出会った。モデルとして名の売れ始めていたジョージィだったが、派手な外見とは違い、恋愛経験もほとんどない。彼とは歳が離れているが、私を相手にしてくれるだろうか──。("Aftershocks" by Catherine Coulter,1985)

 ヒロインは天衣無縫。天然ヒロインは割といるけど、こういう天真爛漫な性格の人は珍しい。キャサリン・コールターなのにヒロインつらい目に合ってないし、飾らずひたむきに想いを募らせていく姿に、読み始めはけっこう期待が高まりました。
 ところが、ヒーローが私の嫌いな逃げる奴でね……orz 日本人の常識から考えると、最低な奴です。両親も参加する家族旅行に行っといて、
「君は僕には若すぎる。初めての男だから、君はそれにのぼせあがって勘違いしているだけだ」
 と言って別れるなんて──だったら、旅行に行くな、っていうか、最初から相手にすんなよ。のぼせあがってずるずる関係を続けたのは自分のくせにさあ。いかにも分別くさいこと言って悦に入ってますけど、それってつまり、
「彼女が自分より若い男に心変わりして、フラれるのがイヤ」
 ってだけの意気地なしじゃん。ヘタレじゃないのよ、ただの意気地なし! ヒロインを慮るふりして、自分のことしか考えてない。泣いて訴える彼女の気持ちは無視ですよ。「正しいことをした」とか思って、悲劇のヒーローを気取るアホ男。
 妊娠したことをヒロイン自身が提示しなかったら(避妊も怠ったのか(-"-;))、そのままほったらかしじゃないですか! 自ら彼女に許しを請うて迎えに行く勇気もなし。何もかも受け身のヒーローで、お前ほんとに38かよ、とボコりたくなるほど腹が立ちました。23歳のヒロインは若すぎるどころか、それを許してくれる女性なんて彼女くらいしかいないよ! ていうか、こんなアホでいいのか、と思ったけど。お仕置きが全然足りてないよ、まったく……。
 まあ、よくある話っちゃ話なんですが……立場が逆さって方が多いですかね。そっちだとヒロインが身を引くというか、たいてい「フラれるのはいやだ」とちゃんと自覚しているから、腹立たないんだけどな(不公平?)。
 ああ、軽くてほのぼのしたものを読みたい……。
(★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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