2023 · 01 · 02 (Mon) 15:48 ✎
□『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』1984(Blu-ray)
友引高校学園祭前日。生徒たちは学校に泊まり込み、準備をしていた。準備は延々と続き、あたるたちの担任教師・温泉マークは体調を崩し、保健医のサクラから薬をもらって帰宅する。間違えた薬を渡したことに気づいたサクラが温泉マークのアパートへ向かうと、彼は変わり果てた部屋で呆然としていた。サクラは温泉マークからある気づきを打ち明けられるが──。(監督:押井守 声の出演:古川登志夫、平野文、鷲尾真知子、神谷明、杉山佳寿子、島津冴子、千葉繁、緒方賢一、永井一郎、藤岡琢也、他)
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
2023年最初の更新は去年最後に見た映画です。やはり正月にならないと感想書く時間は取れなかったわー。

友引高校学園祭前日。生徒たちは学校に泊まり込み、準備をしていた。準備は延々と続き、あたるたちの担任教師・温泉マークは体調を崩し、保健医のサクラから薬をもらって帰宅する。間違えた薬を渡したことに気づいたサクラが温泉マークのアパートへ向かうと、彼は変わり果てた部屋で呆然としていた。サクラは温泉マークからある気づきを打ち明けられるが──。(監督:押井守 声の出演:古川登志夫、平野文、鷲尾真知子、神谷明、杉山佳寿子、島津冴子、千葉繁、緒方賢一、永井一郎、藤岡琢也、他)
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
2023年最初の更新は去年最後に見た映画です。やはり正月にならないと感想書く時間は取れなかったわー。
「ループもの」の作品、というと必ず例にあがる有名な作品。もう39年前なのー、きゃー(´Д`;)!
だって、例えば私が20歳の頃の約40年前の作品というと、終戦前後のものになっちゃうのです。それって自分の感覚でいっても、もはや古典の域のもの。
なのに、私は初見なのです。『うる星やつら』に関しては、原作マンガは全部読んでいるはず。アニメは、テレビのを毎週見ていた時期もあったけど、全部見たわけではない。映画は多分見ていない。──という程度。思い入れはそれほどないのです。けど、去年からやってる新作アニメも見てます。ラムはかわいいなあ、あたるはアホだなあ、と昔と変わらない印象で見ている。
ラムって嫉妬であたるに強烈な電撃を食らわせるけど、その嫉妬が浮気相手にはまったく行かないところがいいよね。そういう女の子たちとも仲良くなったり、今までの友情にヒビが入ったりもしない。悪いのは浮気をしたあたるであって、女の子たちはまったく悪くない──というのは、理屈ではわかっているけど、そうはいかないのが恋愛……でも、ラムはそういう人なんだよね。
ネタバレをすると、「学園祭の前日を延々とくり返す」というのはラムの夢なのです。日常から少し離れた高揚感と一体感、終わらないでほしいと望む気持ちの夢を見させているのは「夢邪鬼」という妖怪。今まで数々の人たちに夢を見せてきた。だが、その夢は次第に暴走し、悪夢へと変わっていた。そんな人ではなく、美しい夢を見る人を探していた時にラムに出会い、彼女の夢を叶えてあげるのだが──というお話です。
嫉妬が女の子に向かないラムの心は、確かに美しいのだろう。とはいえ、結局サクラを除いた女の子は夢から排除している。都合よく世界を作り上げても、結局「美しい夢」を見る人は、最後には一人になってしまいそうだな、と思った。それはそれで別の方向に狂ってしまうかもしれないじゃないですか。夢邪鬼にとって美しくても、一人ぼっちのラムにとってはどうなのさ、とか。
いや、そこまで進む前に元に戻るんですけどね。ただし、本当に戻ったかどうか、曖昧なラストではある。
押井守の作品はそれほど見ていないというか、印象を思い出しにくい……。でもなんだか、アート映画みたいだったな。うる星やつらでなくてもいいのでは、と思ったけど、うる星やつらだからこそ残っているのかもしれないね。
(★★★★)
だって、例えば私が20歳の頃の約40年前の作品というと、終戦前後のものになっちゃうのです。それって自分の感覚でいっても、もはや古典の域のもの。
なのに、私は初見なのです。『うる星やつら』に関しては、原作マンガは全部読んでいるはず。アニメは、テレビのを毎週見ていた時期もあったけど、全部見たわけではない。映画は多分見ていない。──という程度。思い入れはそれほどないのです。けど、去年からやってる新作アニメも見てます。ラムはかわいいなあ、あたるはアホだなあ、と昔と変わらない印象で見ている。
ラムって嫉妬であたるに強烈な電撃を食らわせるけど、その嫉妬が浮気相手にはまったく行かないところがいいよね。そういう女の子たちとも仲良くなったり、今までの友情にヒビが入ったりもしない。悪いのは浮気をしたあたるであって、女の子たちはまったく悪くない──というのは、理屈ではわかっているけど、そうはいかないのが恋愛……でも、ラムはそういう人なんだよね。
ネタバレをすると、「学園祭の前日を延々とくり返す」というのはラムの夢なのです。日常から少し離れた高揚感と一体感、終わらないでほしいと望む気持ちの夢を見させているのは「夢邪鬼」という妖怪。今まで数々の人たちに夢を見せてきた。だが、その夢は次第に暴走し、悪夢へと変わっていた。そんな人ではなく、美しい夢を見る人を探していた時にラムに出会い、彼女の夢を叶えてあげるのだが──というお話です。
嫉妬が女の子に向かないラムの心は、確かに美しいのだろう。とはいえ、結局サクラを除いた女の子は夢から排除している。都合よく世界を作り上げても、結局「美しい夢」を見る人は、最後には一人になってしまいそうだな、と思った。それはそれで別の方向に狂ってしまうかもしれないじゃないですか。夢邪鬼にとって美しくても、一人ぼっちのラムにとってはどうなのさ、とか。
いや、そこまで進む前に元に戻るんですけどね。ただし、本当に戻ったかどうか、曖昧なラストではある。
押井守の作品はそれほど見ていないというか、印象を思い出しにくい……。でもなんだか、アート映画みたいだったな。うる星やつらでなくてもいいのでは、と思ったけど、うる星やつらだからこそ残っているのかもしれないね。
(★★★★)
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最終更新日 : 2023-01-04