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2009 · 07 · 09 (Thu) 14:13

●『恋と剣』エリザベス・メイン

●『恋と剣』エリザベス・メイン(ハーレクイン)
 841年、フランス。皇帝につかえる貴族の娘シーアは、川のほとりで薬草摘みをしていた。そこへバイキングの格好をした男たちが一艘の小舟でやってきて、シーアを連れ去ってしまう。彼らの首領には見覚えがあった。エマリー公国の領主ロドリックだ。("Heart Of The Hawk" by Elizabeth Mayne,1995)

 なかなか読み応えがありました。
 自分をさらった男と恋に落ちる、というのは、ロマンスの基本でもありますが、現実にはそんなうまくいくとも限らず。どうやっても帰れない、ということになると、ヒロインと一緒に連れてこられた女性たち(バイキングに女たちをさらわれたから、他で供給)が感じている「あきらめ」というのが、本当のところなんだろうなあ。今現在だってそういう事件があるくらいなんだから、ヒストリカルの舞台になるような時代では“ありがち”みたいな感じで流されていたんだろうね。行った先でどうにか暮らしていければ御の字というか──どこでも同じ扱いを受けるような立場の女性ならば、なおさら。
 でもヒロインは貴族のお姫さまですから、そういうのは“不当”と感じるわけです。断固抗議。気位が高くて、気も強い。けど、働き者で優しい面もあり。
 そんなヒロインにメロメロなヒーロー、誘拐犯──立派な計画的犯罪者ですが、私の好きなタイプの犯罪者ではないな(何が好きかって説明するのもどうかと思うけど(^^;))。でも、ヒロインに対する態度はツンデレっぽい。後半、ヒロインを疑い始めるまではよかったのに。政治が絡むと、きな臭くていやだわ。
 それにしても私の世界史の知識はほんとに乏しい……orz 最近のことにも疎いけど(´∀`;)。
(★★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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