2023 · 03 · 18 (Sat) 14:46 ✎
□『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』"Everything Everywhere All at Once" 2022(3/3公開)
家族でコインランドリーを経営するエヴリンは、迫る確定申告と父親の誕生日パーティーの準備で余裕がない。夫は頼りないし、娘の行動は理解できないし、申告がうまくいかないと店を差し押さえられるしと悩みが尽きない中、国税庁へ向かう。そこで突然、「君が世界を救うんだ」と人が変わったような夫から告げられる。(監督:ダニエルズ 出演:ミシェル・ヨー、ステファニー・スー、キー・ホイ・クァン、ジェームズ・ホン、ジェイミー・リー・カーティス、他)
家族でコインランドリーを経営するエヴリンは、迫る確定申告と父親の誕生日パーティーの準備で余裕がない。夫は頼りないし、娘の行動は理解できないし、申告がうまくいかないと店を差し押さえられるしと悩みが尽きない中、国税庁へ向かう。そこで突然、「君が世界を救うんだ」と人が変わったような夫から告げられる。(監督:ダニエルズ 出演:ミシェル・ヨー、ステファニー・スー、キー・ホイ・クァン、ジェームズ・ホン、ジェイミー・リー・カーティス、他)
第95回アカデミー賞授賞式を見る予定だったので、「おそらくこれを見ておいたら楽しいんだろうな」という感じで見に行きました。
あらすじ以降のこと説明しようと思ったら、情報量が多すぎてまとまらない(´Д`;)。とにかく主人公エヴリンは、「マルチバースを救え」と言われて戸惑うわけです。マルチバースに存在するたくさんの自分から戦いに役立つスキルを得よ、とか言われても困る。得方は意識だけを別バースにジャンプさせる、ジャンプの方法はなんかとにかく変なことしろ──というどうにもわけがわからない展開に(´ω`;)。
割とこの「変なことをしろ」というのがほんとにしょーもない上に、全体的にお下品かつシモネタも多い。しかし、この映画のテーマはあくまでも「家族」なんですよね。ほんとかよ、って感じですが。なぜなら、マルチバースを滅ぼそうとしている敵ジョブ・トゥパキは、主人公エヴリンの生きる世界で娘になっているから。娘を倒さなきゃならなくなるのです。
……書いててもよくわからない(´∀ `;)。
アカデミー作品賞獲ってしまいましたが……作品賞!? って感じではある。いや、何が獲ってもいいんですけどね。高尚ではなく、見終わるとすごいエンタメだってわかる。かといって、ものすごくわかりやすいわけでもない。だからと言って見る人を選ぶものでもない。見なきゃわからない、というのが正直なところ。というか、刺さる人には刺さりまくる──みたい。私はそこまでではなかったけれど、誰がそうなるかはほんと見ないとわからない。
刺さらなかったけど、楽しく見られたし、何よりアカデミー賞をいつもより面白く見られたよ。ハリソン・フォードと助演男優賞を獲ったキー・ホイ・クァンが抱き合ってる姿はグッときた。スピルバーグもケイト・キャプショーもいたしね。主演女優賞ミシェル・ヨーのスピーチもよかったし、ジェイミー・リー・カーティスが助演女優賞獲ったのもよかった。この映画には関係ないけど、ブレンダン・フレイザーの主演男優賞もよかった。みんな、いわゆる(今までの)賞レースからちょっとはずれたところ──B級のホラーやアクションやコメディ等ガチエンタメ畑を地道に歩いてきた人ばかり、というの自体が、まるで映画のようだったよ。
この作品自体、そういう物語だったのかも。主人公エヴリンは、いろいろな才能ある他のエヴリンとは違って「何もない人」という設定なのよね。誰からも注目されなくても一生懸命生きている。そういう人にスポットライトが当たる物語であり、他のエヴリンではなく「何もない」主人公エヴリンでなければ思いつかない方法で世界を救うことになる、という物語。
それをオマケしないではいられよか。
(★★★★)
あらすじ以降のこと説明しようと思ったら、情報量が多すぎてまとまらない(´Д`;)。とにかく主人公エヴリンは、「マルチバースを救え」と言われて戸惑うわけです。マルチバースに存在するたくさんの自分から戦いに役立つスキルを得よ、とか言われても困る。得方は意識だけを別バースにジャンプさせる、ジャンプの方法はなんかとにかく変なことしろ──というどうにもわけがわからない展開に(´ω`;)。
割とこの「変なことをしろ」というのがほんとにしょーもない上に、全体的にお下品かつシモネタも多い。しかし、この映画のテーマはあくまでも「家族」なんですよね。ほんとかよ、って感じですが。なぜなら、マルチバースを滅ぼそうとしている敵ジョブ・トゥパキは、主人公エヴリンの生きる世界で娘になっているから。娘を倒さなきゃならなくなるのです。
……書いててもよくわからない(´∀ `;)。
アカデミー作品賞獲ってしまいましたが……作品賞!? って感じではある。いや、何が獲ってもいいんですけどね。高尚ではなく、見終わるとすごいエンタメだってわかる。かといって、ものすごくわかりやすいわけでもない。だからと言って見る人を選ぶものでもない。見なきゃわからない、というのが正直なところ。というか、刺さる人には刺さりまくる──みたい。私はそこまでではなかったけれど、誰がそうなるかはほんと見ないとわからない。
刺さらなかったけど、楽しく見られたし、何よりアカデミー賞をいつもより面白く見られたよ。ハリソン・フォードと助演男優賞を獲ったキー・ホイ・クァンが抱き合ってる姿はグッときた。スピルバーグもケイト・キャプショーもいたしね。主演女優賞ミシェル・ヨーのスピーチもよかったし、ジェイミー・リー・カーティスが助演女優賞獲ったのもよかった。この映画には関係ないけど、ブレンダン・フレイザーの主演男優賞もよかった。みんな、いわゆる(今までの)賞レースからちょっとはずれたところ──B級のホラーやアクションやコメディ等ガチエンタメ畑を地道に歩いてきた人ばかり、というの自体が、まるで映画のようだったよ。
この作品自体、そういう物語だったのかも。主人公エヴリンは、いろいろな才能ある他のエヴリンとは違って「何もない人」という設定なのよね。誰からも注目されなくても一生懸命生きている。そういう人にスポットライトが当たる物語であり、他のエヴリンではなく「何もない」主人公エヴリンでなければ思いつかない方法で世界を救うことになる、という物語。
それをオマケしないではいられよか。
(★★★★)
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最終更新日 : 2023-03-25