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2023 · 03 · 19 (Sun) 15:13

□『シン・仮面ライダー』

『シン・仮面ライダー』2023(3/18公開)
 本郷猛は、緑川ルリ子と逃げている最中にバッタオーグへ変身し、戦闘員たちを排除するが、その力の強さに脅威を感じる。ルリ子とともに山中の小屋に避難した本郷は、そこで彼女の父・緑川博士から、自分が何を望まれ、そして何に変えられたのかを教えられる。(監督:庵野秀明 出演:池松壮亮、浜辺美波、柄本佑、西野七瀬、塚本晋也、手塚とおる、松尾スズキ、森山未來、他)

 一応公開日に見たのですが、先行公開の17日の夜にめぼしいグッズは売り切れてしまったようです(家族は仮面ライダースナックのカード用アルバムを欲しがっていたが、みんなそう思っていたらしい(´ω`;))。あと、パンフレットも売り切れているところがあるとかなんとか。
 このあと、『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』みたいにヒットするのかどうなのかさっぱりわからないのですが、まあ相変わらず、本家にお金出してもらって好き勝手な「二次創作」をしているなあ、と思いました。庵野監督、オタクの幸せを満喫している。
『仮面ライダー』一作目に関しては、私はがっつり世代です。主題歌のレコード買って、何度も聞いては「ライダーキック!」って歌詞のところで机から飛び降り、レコードの針を飛ばしていたというアホの子であった。一文字隼人の変身ポーズばかり真似していた。どうして1号ではなく、2号ライダーの真似してたんだろう、と疑問に思っていたら、いわゆる「変身ポーズ」って1号の時にはなかったんだそうですよ。1号本郷猛役の藤岡弘、が怪我で休んでいる間に2号が登場したのですけど、1号のようにバイクでベルトに風を受けて変身するという設定が使えないという事情があり(2号一文字隼人役の佐々木剛はバイク免許持ってなかった)、苦肉の策として「変身ポーズ」ができた、ということらしい。1号ライダーの変身ポーズは、藤岡弘、が復帰してからできたのね。(ソースなしの聞いた話ですけど……すみません)
 それはさておき──石ノ森章太郎の原作マンガまでちゃんと履修していた家族と違い、私は一作目を見直した程度です。でも、最低それくらいは見ておいた方がいいというか、そういう人向けに作っているのだろう、とは大いに感じられる。もちろん、全然知らなくても楽しめるというか、まったく何もわからないとかはないのですけど。ショッカー(SHOCKER)によって改造人間にされた本郷猛が、世界征服を目論むショッカーの野望を叩く、という基本構造がわかれば充分であろうと。
 ただ、小ネタがわかればそりゃ楽しいです。そういうのが出てくると、「ああ、監督はそこがお気に入りなんだ」と一発でわかる。私、一作目を見直した時、すごく気になったセリフというかシーンがあるんですけど、それも出てきた! つい吹き出してしまったが、それにそんな反応してるのは、うちら夫婦だけだったよ(゚д゚)! 監督が同じ理由で好きかどうかは知らないけど!
 けど、そういうのがわかるっていうのもある意味雑音に近いのかな、とも思ってしまいました。結局内輪ネタみたいになってないかな、といらん心配をしてしまったり。没頭するみたいことにはならず、終始生温かいまなざしで見ちゃうというか。
「あの二人」に関しても、「え、そうなのかな?」とかミスリードしちゃうじゃないですか……。私は単純なので、ガチめにだまされちゃったよ。『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』を見ている人へのサービスというか、三作に渡る伏線?
 そんな感じで、映画としては微妙と思いながらも、感想を書いてみると割と楽しんでいたな、とわかった。客観的に見れば「★★★☆」くらいなんですけど、私的なブログなんだからオマケしてもいいじゃん、という感じ。
(★★★★)
[Tag] * ★★★★

最終更新日 : 2023-03-19

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