2023 · 03 · 20 (Mon) 14:26 ✎
▼『真夜中の天使』リサ・マリー・ライス(扶桑社ロマンス)
ある事件から視力とその時の記憶を失ったハープ奏者のアレグラは、親友スザンヌのパーティーで元特殊部隊教官のコワルスキと出会う。パーティーが武装集団に襲われ、アレグラを守ったコワルスキは彼女を家へ送り届けるが──。("Midnight Angel" by Lisa Marie Rice, 2005)
・〈真夜中〉シリーズ第3作
初掲載は2009年2月13日。〈真夜中〉シリーズとなっていますが、〈ミッドナイト〉シリーズですね。
リサ・マリー・ライスのこのシリーズは、今どれくらい出ているんでしょう……。買ってあるけど読んでないものもありまして。感想は8作目までですが。しかしさすが人気のシリーズ、すべて電子書籍(Kindle版)があります。やっぱりこれが一番好きだなあ。
シリーズ3作目なので、最初から読みたい方はリンクをたどっていってください。。感想はこちらへどうぞ →1作目『真夜中の男』、2作目『真夜中の誘惑』

ある事件から視力とその時の記憶を失ったハープ奏者のアレグラは、親友スザンヌのパーティーで元特殊部隊教官のコワルスキと出会う。パーティーが武装集団に襲われ、アレグラを守ったコワルスキは彼女を家へ送り届けるが──。("Midnight Angel" by Lisa Marie Rice, 2005)
・〈真夜中〉シリーズ第3作
初掲載は2009年2月13日。〈真夜中〉シリーズとなっていますが、〈ミッドナイト〉シリーズですね。
リサ・マリー・ライスのこのシリーズは、今どれくらい出ているんでしょう……。買ってあるけど読んでないものもありまして。感想は8作目までですが。しかしさすが人気のシリーズ、すべて電子書籍(Kindle版)があります。やっぱりこれが一番好きだなあ。
シリーズ3作目なので、最初から読みたい方はリンクをたどっていってください。。感想はこちらへどうぞ →1作目『真夜中の男』、2作目『真夜中の誘惑』
もうすぐ新刊が出るというので、再読してみました。
再読と言っても私の場合、頭からちゃんと読むわけではなく、好きなシーンを拾い読みしていくんだけど、好きな作品ほどそのシーンや頻度が多い。この作品はその中でもダントツです。
小説として冷静に評価すれば「ツッコミどころ満載」なんですが、とにかくヒーローのコワルスキが大好きなの~。ブサイクなところが特に!
いや、別にブサイクだから好きってわけじゃない。私はヒーローの容姿ってそんなにこだわらないのです。さらに言うなら、ヒロインの容姿も。しょせん小説ですから、脳内でいくらでも補完できるし、都合よく想像したってかまわないんだから。問題は人間的に魅力があるかどうかです。
彼の場合は、自分が醜いと思っていて、それがコンプレックスになってるところがいいんだよね。それを補って余りある部分もたくさんあるし、多分ヒロインに出会わなければそんなに表面化もしなかったんじゃないかと思うけど、美しい彼女に恋してあまりの不釣り合いさに悲しくなってしまう繊細さがかわいらしい。
「自分はアレグラにふさわしくない」と苦悩しますが(そんな長い時間じゃないけどね)、それでも彼女をあきらめない。もちろん彼女の目が見えなくて、容姿の点で引け目を感じる必要がないこともあるけど(でも人の目はきっちり気にしてる)、彼女のために今までの生活全部変わってもいいってあっさり決断するんだよね。そういうヒーローって、実は少ないじゃないですかあ。たいていは自分の今までの生活やルールや、しょーもないプライドにこだわって、なかなかヒロインを受け入れないヒーローばっかじゃん。
コワルスキ──というか、リサ・マリー・ライスのヒーローって、そういう次元を軽く飛び越えちゃうよね。傷つくことを恐れないというより、「そんなこと考えてるヒマなんかあるかあ(゚Д゚)!!」って感じだ(実際、物理的にないし(^^;))。ものすごいファンタジーだけど、ものすごくロマンスでもある。
だからね、私の特に好きなシーンは、コワルスキの飛び越えた瞬間が描かれているジョギングのシーンと、二人で散歩に行くシーン。前者は言わずもがなですが、後者は性的緊張感がなくて、ほのぼの~。HOTシーン満載の中にこういうのを入れることができるって、個性のある作家さんだなー、と思います。
ちなみに「醜い」と自ら形容していたコワルスキ──誰か怖い顔の俳優さんとかでイメージに合う人いないかなー、とずっと探していたのですが、最近は元サッカー選手のオリバー・カーンで定着しています。
(★★★★★)
再読と言っても私の場合、頭からちゃんと読むわけではなく、好きなシーンを拾い読みしていくんだけど、好きな作品ほどそのシーンや頻度が多い。この作品はその中でもダントツです。
小説として冷静に評価すれば「ツッコミどころ満載」なんですが、とにかくヒーローのコワルスキが大好きなの~。ブサイクなところが特に!
いや、別にブサイクだから好きってわけじゃない。私はヒーローの容姿ってそんなにこだわらないのです。さらに言うなら、ヒロインの容姿も。しょせん小説ですから、脳内でいくらでも補完できるし、都合よく想像したってかまわないんだから。問題は人間的に魅力があるかどうかです。
彼の場合は、自分が醜いと思っていて、それがコンプレックスになってるところがいいんだよね。それを補って余りある部分もたくさんあるし、多分ヒロインに出会わなければそんなに表面化もしなかったんじゃないかと思うけど、美しい彼女に恋してあまりの不釣り合いさに悲しくなってしまう繊細さがかわいらしい。
「自分はアレグラにふさわしくない」と苦悩しますが(そんな長い時間じゃないけどね)、それでも彼女をあきらめない。もちろん彼女の目が見えなくて、容姿の点で引け目を感じる必要がないこともあるけど(でも人の目はきっちり気にしてる)、彼女のために今までの生活全部変わってもいいってあっさり決断するんだよね。そういうヒーローって、実は少ないじゃないですかあ。たいていは自分の今までの生活やルールや、しょーもないプライドにこだわって、なかなかヒロインを受け入れないヒーローばっかじゃん。
コワルスキ──というか、リサ・マリー・ライスのヒーローって、そういう次元を軽く飛び越えちゃうよね。傷つくことを恐れないというより、「そんなこと考えてるヒマなんかあるかあ(゚Д゚)!!」って感じだ(実際、物理的にないし(^^;))。ものすごいファンタジーだけど、ものすごくロマンスでもある。
だからね、私の特に好きなシーンは、コワルスキの飛び越えた瞬間が描かれているジョギングのシーンと、二人で散歩に行くシーン。前者は言わずもがなですが、後者は性的緊張感がなくて、ほのぼの~。HOTシーン満載の中にこういうのを入れることができるって、個性のある作家さんだなー、と思います。
ちなみに「醜い」と自ら形容していたコワルスキ──誰か怖い顔の俳優さんとかでイメージに合う人いないかなー、とずっと探していたのですが、最近は元サッカー選手のオリバー・カーンで定着しています。
(★★★★★)
[Tag] * 今でも読めるロマンスの名作
最終更新日 : 2023-03-20