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●『沈黙の騎士』トーリ・フィリップス

●『沈黙の騎士』トーリ・フィリップス(ハーレクイン文庫)
 フランスからイギリスの北の辺境へ嫁ぐためにやってきたセレスト。だが慣れない土地でのトラブル続きで、ついに付き添いの伯母が怪我をしてしまう。近くの修道院に身を寄せるが、旅を続けるため、院長は付き添い代わりに修道士見習いのガイを同行させる。彼女の婚礼の日までの沈黙の誓いを立てさせて。("Silent Knight" by Tori Phillips,1996)
・〈キャヴェンディッシュ家〉シリーズ第1作



 ヒーロー、どうして修道院に入ったとかいうと、「モテすぎて困るから」
 モテない男が聞いたら後ろから刺されそうですが、顔がよすぎて騒がれすぎて、とにかくもう女はコリゴリという、贅沢この上なく、さらにアホっぽい理由……。
『貴婦人修行』の時にも若き日のヒーローが登場していますが、その時も確かにアホっぽい軽い感じだった……。えーと、この時、子供だったヒロインが彼の出た騎馬試合を見ていたのかな?
 ヒロインも最初の方は──いや、アホっぽくはないです。まだ子供っぽい感じ。序盤は、明らかに無理っぽい神への忠誠を建前にヒロインの魅力から逃れようとするヒーローと、夢見る夢子さんのように無邪気なお姫さまの天然タラシぶりに──実はちとイライラしました(´∀`;)。
 けど、話が進むにつれ現実を直視せざるを得なくなると、ヒロインがだんだん大人になっていく。ヒーローも自分の気持ちを自覚しながら、修道士としての立場に板挟みになる。中盤からは、無邪気さを失ってしまったヒロインの夢のため、ヒーローが奮闘する姿が描かれます。騎馬試合シーンなどは、これぞヒストリカル! という感じでした。ヒーローとヒロインのラブシーンがほぼ皆無なのに、しっかりロマンスだった。前半、もっと萌えたかったわー。
(★★★☆)
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tag : ヒストリカル ハーレクイン(文庫含む) ★★★☆ シリーズ

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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