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2009 · 07 · 15 (Wed) 19:27

●『身代わり婚約者』トーリ・フィリップス

●『身代わり婚約者』トーリ・フィリップス(ハーレクイン文庫)
 1530年、国王ヘンリー八世は、二人の男女に結婚を命じる。花婿は、王の側近、サー・ブランドン・キャヴェンディッシュ。花嫁はさんざんな二度の結婚を経て未亡人となったキャサリン・フィッツヒュー。結婚などしたくない、と思った二人は、親友やいとこを替え玉に仕立て上げ、相手の出方を見ようと目論む。("Midsummer's Knight" by Tori Phillips,1998)
・〈キャヴェンディッシュ家〉シリーズ第2作

 原題どおり、シェイクスピアの『夏の夜の夢』"A Midsummer Night's Dream"(『真夏の夜の夢』というのは本当は意味が違うそうです。"midsummer"って“夏至”のことだから)のオマージュになっているようです。でも私、シェイクスピアの悲劇は割と読んでるけど、喜劇の方は疎くてね……ちと自信ないですが。入れ替わりっていうのは同じよね?
 それはさておき、面白かったけど、とっちらかってた。ドタバタ? いや、結局トーリ・フィリップスって、ラブコメなのね。4作読んでみると、みんな、ちょっとおバカさんのヒーローとしっかり者ヒロインのほのぼのロマンスという感じで、安心して読めます。
 で、悪役もわかりやすくてマヌケ。4人の男女の入れ替わりでひっぱっていくのかと思ったけど、割とすぐにそれはバレて、ヒロインのアホな甥が引っかき回していきました。入れ替わりをひっぱる方が切ないだろうけど、それはそれでつらい展開になりそうだ、と思っていたので、いいんだか悪いんだか……複雑な気分になりました(´∀`;)。そのせいで、余計に「とっちらかってる」と思ったのかもしれませんが。
 それにしても、キャヴェンディッシュ家の男って、どうしようもないけど憎めない。かかあ天下の家系? Mなのかな?(^^;) 歳をとってもおバカさんだし。兄弟の父親しかり。

 私はこのキャヴェンディッシュ兄弟シリーズを時系列順に、

『野に咲く白薔薇』『貴婦人修行』『沈黙の騎士』→『身代わり婚約者』

 と読みましたが出版順だと、

『沈黙の騎士』→『身代わり婚約者』→『野に咲く白薔薇』→『貴婦人修行』

 となります。オールスター戦みたいな『貴婦人修行』を読み直そうかしら。
 これ以降も兄弟の子供たちの話など続いているらしいですね。母親の気質を受け継いでいる息子がいるかどうか、ぜひ確かめたい。
(★★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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