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2009 · 07 · 28 (Tue) 16:16

●『悪魔と乙女』デボラ・シモンズ

●『悪魔と乙女』デボラ・シモンズ(ハーレクイン文庫)
 プルーデンスは2作目のゴシック小説の原稿がうまく書けず、イライラしていた。発想の源であるウルフィンガー館に、持ち主レイヴンスカー伯爵の弟が滞在していることを聞き、何とか招待されたいと願ったプルーデンスだったが、しびれを切らし自ら館へ乗り込んでいく。そこでついに、“悪魔伯爵”の姿を目撃する。("The Devil Earl" by Deborah Simmons,1996)

 ヒストリカルで、ヒロインが作家、という作品は、はずれがない感じがします。時代の常識からはずれていても違和感がないし、何よりも作者が作家の気質というのをよくわかってるからね。これも面白かったです。
 ヒーローは“悪魔伯爵”という自分のあだ名と噂の一人歩きにうんざりしつつ、否定しないで孤立することに慣れてしまった人。弟を殺した、と言われても、そう言う人々を遠ざけるだけ。ヒロインはそんな彼のうわべにはだまされず、作家らしく冷静に彼の本質を見極め、乙女らしく優しく純粋に、丸ごとの彼を信じていることを伝えます。
 ヒロインがさっぱりしてて思い切りがあったし、ヒーローも最初はひねくれていたけど、根は純な人のようなので、ヒロインへの想いをすぐに自覚。ヒロインの書くゴシック小説のようなエピソードが次々と起こって、なかなか想いを伝えあうヒマがないけど(でもやることはちゃんとやる)、これらエピソードが笑っちゃうくらいそれっぽくてかえってよかったですよ。楽しく軽く、ほのぼのと読める作品でした。
 関係ないけど、最後に出てきた“悪魔伯爵”──名前から某アニメの息子さんが頭に浮かび、そこからお父さんが(いやあぁぁぁぁぁ(´д`;))──。妹はリサって名前じゃないけど。
(★★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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