2009 · 07 · 31 (Fri) 13:20 ✎
●『真夜中まで待って』アマンダ・クイック(ヴィレッジブックス)
19世紀のロンドン。人気作家で未亡人のキャロラインは、アダムという謎の紳士の訪問を受ける。彼女が参加した降霊会の主催者である霊媒師が殺され、その犯人が持ち去ったであろうものを取り返すために調べていると言うのだ。やっと落ち着いてきた今の生活を脅かされる危険を感じたキャロラインは、アダムに協力を申し出る。("Wait Until Midnight" by Amanda Quick,2005) ※ジェイン・アン・クレンツの別名義なので、カテゴリを統一しました
19世紀のロンドン。人気作家で未亡人のキャロラインは、アダムという謎の紳士の訪問を受ける。彼女が参加した降霊会の主催者である霊媒師が殺され、その犯人が持ち去ったであろうものを取り返すために調べていると言うのだ。やっと落ち着いてきた今の生活を脅かされる危険を感じたキャロラインは、アダムに協力を申し出る。("Wait Until Midnight" by Amanda Quick,2005) ※ジェイン・アン・クレンツの別名義なので、カテゴリを統一しました
以前読んだものの再読。『悪魔と乙女』を読んで、思い出したので。ヒーローのことをモデルにして小説を書く、という共通点はあるものの、全然違うお話です。
この作品の一番楽しいところは、ヒーローが行く先々でヒロインが新聞連載している『謎の紳士』という小説の評判を聞かされて、そのたびにムッとするシーンでしょう。ヒロインはヒーローと初めて会った時、「この人、今書いてる悪役にぴったり!」と思い、そのまま本人にも言ってしまいます。彼をモデルにした悪役は大好評で、行く先々でいろんな人から「あんなひどい奴、死んじゃえばいいのに」と言われるという……(´∀`)。
だから、ヒーローしょっぱなからずーっとスネてます。ヒロインに悪役を振られたことで密かに傷ついているのがかわいい。言葉遣いがお嬢さまのような天然ヒロインに思い切り振り回されています。だからこそラスト、本当にうれしかったんだなあ、とすごく実感できる。よかったよかった。報われたねヽ(´ω`)ノ
一応サスペンスでもあるのですが、そっちはまあ──彼女の他の作品とかとそれほど変わらぬ印象ですが、ヒーローとヒロインのやりとりがとても楽しくて、その点では一番好きかも。特に笑えるのが、二人が初めて結ばれるシーンね。この時にヒロインが言うセリフはどれもおかしい。ヒーローからすると、たまったもんじゃないってところでしょうが(´∀`;)。
(★★★★)
この作品の一番楽しいところは、ヒーローが行く先々でヒロインが新聞連載している『謎の紳士』という小説の評判を聞かされて、そのたびにムッとするシーンでしょう。ヒロインはヒーローと初めて会った時、「この人、今書いてる悪役にぴったり!」と思い、そのまま本人にも言ってしまいます。彼をモデルにした悪役は大好評で、行く先々でいろんな人から「あんなひどい奴、死んじゃえばいいのに」と言われるという……(´∀`)。
だから、ヒーローしょっぱなからずーっとスネてます。ヒロインに悪役を振られたことで密かに傷ついているのがかわいい。言葉遣いがお嬢さまのような天然ヒロインに思い切り振り回されています。だからこそラスト、本当にうれしかったんだなあ、とすごく実感できる。よかったよかった。報われたねヽ(´ω`)ノ
一応サスペンスでもあるのですが、そっちはまあ──彼女の他の作品とかとそれほど変わらぬ印象ですが、ヒーローとヒロインのやりとりがとても楽しくて、その点では一番好きかも。特に笑えるのが、二人が初めて結ばれるシーンね。この時にヒロインが言うセリフはどれもおかしい。ヒーローからすると、たまったもんじゃないってところでしょうが(´∀`;)。
(★★★★)
最終更新日 : -0001-11-30