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2009 · 08 · 02 (Sun) 21:40

◆『熱い敗北』シャーロット・ラム

◆『熱い敗北』シャーロット・ラム(ハーレクイン)
 映画監督のゾーイは、撮影帰りに見知らぬ男から「車が故障したので、ガソリンスタンドまで乗せてほしい」と頼まれるが、家に帰ってからタクシー会社へ連絡すると約束して別れる。疲れていたゾーイがその約束を思い出したのは、帰宅してしばらくたってから。その夜、彼女の家に無断で侵入したのは、先ほど置き去りにした男コーネルだった。("Hot Surrender" by Charlotte Lamb,1999)

 ヒロインはツンデレ……と思おうとしたのですが、デレてないしっ。どちらかといえば、ちょっと痛い人(^^;)。
 シャーロット・ラムの作品には、たまにものすごく傲慢なヒロインが出てくるけど、その類でした。でも、お話自体は好みのものです。素直じゃない意地っ張りなヒロインが、めげないヒーローに陥落──めげない? まあ、めげないかな(´∀`;)──するお話はツボです。
 けどねえ、何だか全体的に描き込み不足って感じなんだよね。ヒーロー視点もないし(あった方がいいか悪いかは別にして)、ヒロインがこういう性格になった経緯もよくわからない。映画業界というのは男社会だから、そういう中で評価されて仕事をするというプレッシャーがこういうツンツンな態度になっていった──というのは私の推測だけど、できればちゃんと説明してほしかったなあ。女であることで得してなさそうだから、女の幸せを目の敵にしている? 自信がないからこその強気の態度? みたいな雰囲気がはしばしから見えそうなんだけど、推測の域は出ず(^^;)。男を見る目がないのだけは確かだな。
 決して嫌いな話ではないんだけど……ハーレクインってときどき、枚数を費やして描き込めばすごくいいものになりそうなのに、っていう惜しい作品があるんだよねー。
(★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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