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2009 · 09 · 04 (Fri) 15:36

●『ユニコーンの花嫁』クレア・デラクロワ

●『ユニコーンの花嫁』クレア・デラクロワ(ハーレクイン文庫)
 13世紀半ばのフランス。養父である騎士ギルベールの男手一つで育てられたアリノールは、ペレイユ家へ嫁ぐことが決まる。会ったこともない相手との結婚に不安を募らす彼女の目の前に現れたのは、一本角の山羊が一匹。それが、ペレイユ家の紋章ユニコーンに姿を変えた当主ダゴベールだと言うのだ。("Unicorn Bride" by Claire Delacroix,1994)
・〈王家の伝説〉シリーズ第1作

 もちろん、ヒーローはユニコーンではなく、山羊を連れて来た山羊飼いのふりをしています。夜になると人間に戻るって言われて、ヒロインはそれを信じちゃう。半信半疑だけど。このヒロインが、とってもかわいいんだよ~。
 姿を隠したまま夜をともに過ごすうちに夫を愛するようになったヒロインは、彼が来られなかった夜、山羊ユニコーンと二人で話したい、と侍女を部屋から出してしまう。事情を知っている侍女は、あわててヒーローを呼びに行く。ヒロインは、前夜しつこくいろんなことを訊いたから彼が怒ったと思って、二人きりで話したかったんだよね。二人ですよ。山羊ユニコーンと二人で真剣に。
 この時、ヒーローは彼女が何を言ったか聞きそびれて、
「あの山羊にしゃべらせたい!」
 と心で叫ぶわけですが、聞いていたらおそらく萌え死んでいたと思われます。
 こういうかわいらしいヒロインというのは海外ロマンス小説ではなかなかいないように思います。なんかこれだけで私はけっこう満足しちゃったなー。
 この作品は、不当に王座を奪われたペレイユ家のシリーズ〈王家の伝説〉の一作目なので、当然世継ぎがどうこうという話になってくる。ヒロインは「私は息子を産むためだけの存在なのか」と悲しみ、ヒーローは「子供を産んだら自分の元から去っていってしまうのではないか」と不安に思う。その他にもいろいろなすれ違いや嫉妬もあり、それらがまた萌えツボ満載で、かなり楽しめました。
 シリーズ三部作全部買ってあるので、続けて読もうと思っています。
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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