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2009 · 09 · 08 (Tue) 07:15

●『じゃじゃ馬と公爵』ジャッキー・マニング

●『じゃじゃ馬と公爵』ジャッキー・マニング(ハーレクイン文庫)
 1811年、イギリス。3年前、アリシアはいわれのない醜聞を流され、社交界を追放された。以来、馬の調教に情熱を傾けている。特に傷ついた馬を癒すことで評判だ。それを聞きつけたウェクストン公爵ダルトンが、怪我をした愛馬の調教を依頼してきた。だがアリシアはそれを断る。3年前に醜聞を流したのは、他でもない彼の母親だったから。("Taming The Duke" by Jackie Manning,2001)

 半分まではすごく面白かった。よくある、愛を信じられないヒーローと美しく心優しいヒロインのすれ違いロマンスですが、ニセ醜聞を流したヒーロー母とヒーローの婚約者気取りのわがままバカ娘の悪辣ぶりが非常にいいアクセントになってて、ワクワクしたですよ。
 でも、あらら……後半になったら、急に勢いがなくなってしまった。ヒーロー母、あのあくどさの裏にそんなつらいことが──なんて思えるかあっ!ヽ(`Д´)ノ 本当に息子を愛しているのなら、どうしてあんなバカ娘と結婚させよう、なんて思うんだ。親友の娘だから、というのはあまり説得力ない。息子が嫌がってるから意地になって、というのなら一応筋は通るけど、その長年の歪みがあっさりとなくなるのは唐突すぎる。それがヒロインの尽力故だと言いたかったにしても、都合よすぎるよ。何も考えてない人なら、けろりと気持ちを変えてもありえそうと思えるけど、ヒーロー母はバカじゃないので、この心理展開には無理がある。
 ならばバカ娘に(別の意味で)がんばってもらって──と思ったのに、簡単に出てこなくなっちゃうし……。ああ、残念(T_T)。胸がすくような展開にもならず、ただひたすらきれいに終わっちゃう。そんなきれいじゃなくてもいいのに、と思う私がおかしいのか……orz
 いや、形の上では上手にまとめられているので、私が気になったところが気にならなければ、多分面白く読めると思います。話は王道だしね。あー、前半は本当に面白かったのになー。
(★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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